32歳の死を悼む
32歳母親が双子の幼子を残して死ぬ、というのは
どういうことだろう。
朝日新聞「患者を生きる」を見て、
考え込んでしまう。
もちろん、残された家族には、
生きるという重い現実がある。
悲しみばかりでいられない。
死んだ当人はどうだろう。
私の考えでは、死は体験できないから、当人にとって死はないに等しい。
私もいずれ死ぬ。
すでにかなりな長命。
長さに不満はない。
この世が天国で楽園ということを充分に知っている。
生きることは幸運の連続であることも実感。
しかし、32歳で亡くなった彼女は、
幸運の連続であると自覚しただろうか。
天国で楽園であると知っただろうか。
私は、それが悲しい。
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