瞑想とこころ

瞑想していると、
内面やこころや魂とは何か、良く分かる。

イメージや想念が浮かんでくる。
次から次へと、

呼吸に集中するために、数え始めると
雑念はしばらく消えるが。

イメージや想念は、生きている過程で、
積みあがってきた記憶のストックから出ている。

脳による情報処理の働き。
脳は予測や想像が得意。
未来への気遣いや、家族への配慮。

例えば、昨夜の私。１２時過ぎ、天使のポータブルで起き、
それから眠りに就こうとして、
なかなか眠れない。

ネットフリックスで見ているドラマの続きを
考えてしまった。
次から次ぎに、色々なシナリオや場面が思いつく。
脳が勝手に動いている。
約１時間、脳に負けてしまった。

しばらく、瞑想して落ち着かせるが、
まだ、脳は勝手に動く。

脳の働きは、人に制御不能。
関心事があれば、それにフォーカスする。

ついに、脳も諦めたのか。
いつの間に眠りに陥る。

瞑想中感じるのは、脳の働き。
そして、いのち。
身体の芯に熱いものがある。

私の瞑想は、身体の真ん中で熱いものが燃える。
まるで生命の証しのように。

心臓の鼓動も強烈。
鼓動に合わせて、全身が揺れる。
水面の波紋のように。

そして意識が明確にある。
いのちの証し。

犬が駆け巡るのもいのちの証し。

ネコや犬にも意識があるはず。
彼らの目を見れば、そう感じる。

たぶん、意識は人と同じだろう。

犬と人では、脳の働きが違う。
人の脳は、自動的に動く優れた機械。
情報処理能力がすごい。
一時もじっとしていない。

脳の働きはあるが、
こころや精神や魂とは無関係だろう。

人のいのちが現れているだけ。

人の脳の働きは日々変わる。
思い込みや癖のようなものが多いが。
胎内からの体験で作られた個性的感じ方や考え方。

もし、脳出血などで脳の記憶系が欠損したら、
記憶のストックの大部分が消える。
そうすれば、雑念は少なくなる。
常時、目の前の関心事だけ集中。

犬も猫も、
目の前の関心事だけに集中している。

瞑想していると、ただただ脳の働きを感じる。
しかし、こころや精神は感じない。

スズメが地面をついばむように、
ネコが日向ぼっこしているように。

同じような人の毎日。

今のところ、私の関心事は食べることが中心。
レシピや買い物やカロリーなど、
食べることは考えだすときりがない。

食べることばかり考えているので、
ネコや犬と、同じような生き方かもしれない。

ネコや犬にこころや精神がないように、
私にもない。

つづく