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組織風土改革日報№.17_成長実感は夕日に伸びた影の様だった

①前回のあらすじ

2021年4月から自律分散型組織の企画運営リーダーとしてアサインされた私(キタ)。
自律分散型組織とは何か?について、学び、語り、聴き、そして経験を積み続け、早1年が経とうとしていた。
その集大成とも言うべき、今年度最後のイベントに、私は臨む。

②社内ウェビナー企画に向けて

時を遡って2021年の10月。

当時の私は2022年度の後半期における活動計画を立てた。
前半期は概ね自律分散型組織について”知り””学ぶ”というタスクがメインだった。

後半期は、その知り得た知識および経験を、”伝える”という行為に置き換えてみるというアイデアを強く出してみよう。

組織管理者との対話。
現場監督者や一般従業員とのセッション。
他拠点との情報共有。
そして、社外のセミナー(ウェビナー)参加。

これまでの経験を元に、部内メンバーに、より多く知って頂くというイベントの開催に思案した結果、自律分散型組織についての”社内ウェビナーの開催”というテーマに設定した。

やや話は発散するが、
人間の学習には目的が必要だ。
それは道具主義(プラグマティズム)の立場で言うと、学習は、その知識を使う目的があるからこそ、面白いし、発展させられる。

主観的な言い方になるが、私は人の笑顔を見る事に喜びを感じる人間だからこそ、対人支援スキルやキャリアコンサルティングに必要な、膨大な情報を頭に入れる事ができ、しかもOUTPUTとして活かせる。

逆に、学ぶ目的が義務教育のカリキュラムになかった学生時代は、あれだけ黒板に向かっていたにも関わらず、極端に言えば、覚えているのはせいぜい校歌の歌い出し1小節くらいなのだから。
※友人との悪だくみや、好きな女子にフラれた事なら、びっくりするほど思い出せる。。。

そういった背景を鑑みるに、
参加せよ、学べ、使え、というウェビナーは、効果性が低いと捉え、思い切って、開催日時とテーマのみ私で決定し、それ以外の参加および入退室等の細かいルールは、一切決めない事とした。

これまでの社内学習に、自由参加型のセミナーやウェビナーはなかった為、率先垂範基調の製造部としては、かなりチャレンジングだなぁと感じつつ、思い切って、各組織管理者達が集まる場で、提案してみた。

これがなんとまぁ、特に条件もなく、2つ返事で承認となった。
しかも、定時内開催についても許可が下りた。

『従業員に自律は無理だと思う』
『どの層に向けてやろうとしてるの?下の層には言っても分からないよ』
そんな言葉を沢山浴びてきた私にとっては、意外以外の何物でもなかったが、恐らく組織管理者の皆さんも、少しづつ内省し、葛藤と向き合いながらも、何となくご自身との変化を、感じているのかもしれない。

そんな彼らの期待を裏切る訳にはいかないよな。
そう自分に喝を、いや活を入れ直して、ウェビナーに向けた資料作りに励んだ。


③社内ウェビナー開催!

back to the future🏎
2022年3月に戻ってきました👍

いよいよ今期も終わりに近づき、ウェビナー開催のリミットも残り1カ月となった。

この頃コーチング講師活動が軌道に乗っており、中々に忙しかったが、隙間を縫ってウェビナー資料作りを進めてつつ、ウェビナー開催の準備を進めた。

開催日時は3/26の16:00~17:00に設定。
1hという限られた時間ではあるが、学ぶ勇気をもって参加頂いた方に、満足してもらう為に、私なりにではあるが、精一杯情報を詰め込んだ。

そして、当日を迎える。

開始15分前、zoomに主催者としてログインし、定刻まで参加者を待つ。
1人でも参加頂ければ、開催する予定だったが、有難い事に、組織管理者、現場監督者、一般従業員、色んな職務の方が12名程参加頂いた所で定刻となった。

「はい、皆様お忙しい中ご参集頂き、誠に有難う御座います。
今日は自律分散型組織について、私が1年の間に学んだ知識を、皆さんと共有しながら、共に学びを深める時間にしたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。」

参加者の皆さんは、ご丁寧に、マイクはミュートにして下さっていた。
ついでにカメラも全員offだった。顔は出してもいいんだけどなぁ~。
まぁいいか!

「それでは早速始めていきたいと思います。」

そう言ってウェビナーがスタートした。

(実際に使用した資料の一部を公開しておきます。ページやイラストは権利都合上大幅に省略しているため、陳腐化していますが、あくまでアイデアとして受け取って頂けますと幸いです👍)

チャットワーク
自己実現=ありのままの自分で社会に貢献する事
対話=お互いのアイデアを受け取り合う話し合い

自律分散型組織は、どの立場で語るかによって、伝え方は色々あるが、今回は、『自分の生活基盤を安定化させるため』の自律を主眼に、お伝えさせて頂いた。

チャットワークやQ&Aを含め、無事1hというウェビナーが終了した。

参加者のご厚意に甘え、アンケートも取らせて頂いたが、結果は、自由参加のウェビナーという目新しさもあったと思うが、参加者満足度は5段階評価で4.8と、かなり好評だった。

後日、zoomの録画機能を利用して、記録したウェビナー内容を、社内の電子掲示板で公開し、各所からさらにポジティブなコメントを沢山頂いた。

やってよかった~✨
過去の苦労を思い返すと、無性に感動してしまった。

きっと私にとって、この1年という時間に対しての成長は、さほど劇的ではない。ただひたすら自分が知りたくて、奔走していたに過ぎない。

それでも、誰かの為になったかもしれない、という実感が、その成長をやや大きなスケール感にしてくれている気がした。

まるで、年度末と共に沈みゆく夕日に、実物よりもググーッと大きく伸びた自分の影を、しみじみと眺めている様な、そんな気分だった。

そうやって2022年度は幕を静かに降ろした。

とりあえず、お疲れ。私。

日報№18へ続く。

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