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魂の存在と宇宙の意思

 哲学的には、人間について心身一元論と心身二元論という対立する2つの考え方があると思いますが、心身一元論はこの世を地獄化させますので、私たちは心身二元論が正しいと考えるべきで、

 これからの世界は、お金が世界を支配する「資本主義」から、利他の行動や思考が世界を支配する「利他主義」へと進化すべきだと私は思います。

 以下では、その理由を、善とは何か、悪とは何か、お金より大切なもの、宇宙全体を貫く「宇宙の意思」等と共に、明らかにしたいと思います。

 ここで、心身一元論とは、肉体と魂は一体不可分で結合し、私たちが死ぬと、肉体と魂は共に消滅して無になる、という考え方のことを言います。

 心身二元論とは、肉体と魂は結合して一体化しているが、私たちが死ぬと肉体と魂は分離され、肉体は火葬されて細かくバラバラに分解されても肉体と魂はほぼ永久に存続する、という考え方のことを言います。

 つまり、私たち人間は、肉体(細胞=物質)と魂(意識=エネルギー)が結合した生き物で、私たちが死ぬと、肉体と魂は分離される(心身二元論)のだと私は思います。

 また、私たちは、所与の環境の中で「自分の欲求に基づいて行動や思考をする」生き物ですので、人間は本質的に原則「利己」なのだと思います。

 特に、性欲や金銭欲に対して理性(適切な善悪の判断力)を失い、多くの人が誤った行動(悪行)や思考をしてしまいますので注意をしなければなりません。

 ただし、本質的に利己的な人間は、「悪」でも「善」でもなく、

 人間の利己的かつ害他的な行動や思考が「悪」なのであって、人間の利己的かつ利他的な行動や思考は「善」なのです。

 このため、表面的には利己的かつ利他的な行動や思考のように思えるけれど、その裏では利己的かつ害他的な行動や思考をするのは「悪」なのです。

 これは、世間一般によくある騙し(だまし)ですが、人間は騙せても、神仏を恐れぬ愚かな行為であることを肝に銘じておかなければなりません。

 なぜなら、仏教によりますと、原因と結果という因果関係は、死後のことまで考えますと、例外なく善因善果、悪因悪果、自因自果になるからです。

 整理しますと、「善」と「悪」は次のように定義できると思います。

 善とは「利他」の行動や思考をすること
 悪とは「害他」の行動や思考をすること

 このため、人間の生き方には、基本的に次の2通りの生き方があります。

(1)善人の生き方=「利己かつ利他」の行動や思考をする生き方
(2)悪人の生き方=「利己かつ害他」の行動や思考をする生き方

 勿論、これ以外の人間の生き方も考えられますが、レアケースですので、ここでの説明は省略させていただきます。

 私たちは死後、生前の善行と悪行の大きさに応じて、相応の報い(因果応報)を受けることになると思いますので、

 死後天国や極楽浄土へ行きたいのであれば、当然「悪人の生き方」は避けて、みんな「善人の生き方」をするべきなのだと思います。

 しかし人間は、自分と他人を較べて他人に対して妬み(ねたみ)・嫉み(そねみ)・恨み(うらみ)という心理が働きますから、

 私たちは、つい「悪人の生き方」をしてしまうこともよくよく自覚し、注意して生きなければいけないのです。

 注)妬み(ねたみ):他人が羨ましくて腹立たしく思う「怒り」の感情
   嫉み(そねみ):他人が羨ましくて憎らしく思う「憎しみ」の感情
   恨み(うらみ):他人からの仕打ちに憤って「仕返し」を望む感情

 このような考えに対して、全身麻酔で手術を受けたときのイメージで、いや!人間は死んだら「無」になる(心身一元論)、という考えもあると思いますが、この考えは人間の理性を失わせる大変危険な考えです。

 なぜなら、この考えを安易に容認してしまいますと、私たちは死後、生前の悪行が裁かれないことになりますので、

 私たちの性欲や金銭欲を刺激する誘惑や、妬み・嫉み・恨みという心理が働きますと、私たちは理性を失って、分からなければ、或いは、証拠を残さなければ、人間はどんな悪行でもしてしまうことになるからです。

 そうしますと、この世は住みにくい地獄になってしまいますので、

 人間は死んだら「無」になる(心身一元論)という考えは、この世に住む私たちにとって、原則「禁断の考え」なのです。

 ただし、自分の死に直面して恐怖を感じている人が、救いを求めて考えることは例外として容認されるべきだろうと思います。

 また、死後のことは断定できませんが、物理学上私という「有」が「無」になることはあり得ませんし、「無」から「有」も生まれませんので、

 私の肉体(細胞=物質)は、火葬されて細かくバラバラに分解されてしまってもほぼ永久に存在し続けると共に、私の魂(意識=エネルギー)も、やはりほぼ永久に存在し続けるのだと思います。

 ここで「ほぼ永久に」と言うのは、アインシュタインの特殊相対性理論(E=mc²)から、目に見える「物質」と目に見えない「エネルギー」は本質的に同じもので、原因と結果の法則に従って「物質」から「エネルギー」に変化(例、核融合、原爆)したり、逆に「エネルギー」から「物質」に変化(例、輪廻転生)する(諸行無常、諸法無我)ためです。

<参考> アインシュタインの特殊相対性理論(E=mc²)
     E=エネルギー、m=物質の質量、c=光速(秒速30万キロ)

 また、インターネットからの情報を総合しますと、

 約37兆個の細胞でできている私たちの肉体は、1個の細胞(受精卵)が分裂して作られたもので、私たちが食べた肉や魚、野菜などによって、短いもので腸壁細胞が24時間、皮膚細胞が4週間、長いもので骨細胞が4年間で、全て新しく生まれ変わるそうです。

 ただし、例外として、神経細胞と心筋細胞は、生後細胞分裂をしないため、新しく生まれ変わることはないそうです。

 つまり、肉体(細胞=物質)の大部分は、最長でも4年間で、私たちが生きているうちに既に何回も、輪廻転生を繰り返しているのです。

 しかし、私たちの魂(意識=エネルギー)は、生まれてから死ぬまでずっと変わらず、物理学上死後も、ほぼ永久に存在し続けるのだと思います。

 ところで残念ですが「政治家はお金で買える」という現実があるそうで、

 いま世界は「お金が世界を支配する」という愚かな拝金主義(資本主義)が蔓延し、世界の平和が乱されているように思えてなりません。

 私たちは、終戦後GHQによる義務教育やマスコミ、最近はSNSや検索エンジン等によっても洗脳されていますので、にわかには信じ難いと思いますが、

 日本は「明治」以降、プロパガンダという政治的な嘘(うそ)と誰にでもある私たちの(国家間の)妬み・嫉み・恨みという心理が悪用され、私たち日本人は戦争(殺し合い)という拝金主義者のグローバルなお金儲け(膨大な軍事費から得られる利益)に、利用され続けてきたのだと思います。

<参考> 戦争プロパガンダ10の法則 アンヌ・モレリ(著)

 私たちは、もうその手に乗せられて、戦争をするのは止めましょう。

 拝金主義者は、あの世には持っていけないお金に執着することから、恐らく死んだら「無」になるという信念を持っているため、人間の理性に反する戦争を起こして、戦争でお金儲けをしようと考えるのだと思います。

 この世においては、お金の大切さに同意しますが、死後のことも考えますと、お金よりも大切なものがあることに気付かなければなりません。

 それは、私たちの行動です。

 なぜなら、私たちが死んだら、あの世まで持っていけるのは、この世で何をしたのか、しなかったのか、生前の私たちの行動だけだからです。

 他人から奪い取れるお金や財産は、あの世まで持っていくことができませんし、地位や名誉、知識や経験もあの世まで持っていくことができません。

 そして、生前の私たちの行動は、死後もあの世まで永久に私たちに付いてまわり、宇宙全体を貫く宇宙の意志(原因と結果の法則)が働いて、

 生前の行動(原因)が私たちの死後の結果(因果応報)になるからです。

 従って、私たちは死後のことまで考えて、私たちの性欲や金銭欲を刺激する誘惑や、妬み・嫉み・恨みという心理によくよく注意し、利己的ではあっても、利他の行動(善行)をして生きなければならないのです。

 昔の武士(侍)は切腹をしますが、お金よりも、自分の命よりも自分の行動が大切だ、という極めて強い信念を持っていたのだと思います。

 侍業と言われる社会保険労務士も、死後あの世で、来世で、後悔することがないよう、正しい行動(善行)をしなければならないのです。

 そうは言いましても、私たちは死後「無」になるのか、私たちの肉体と魂はほぼ永久に存在し続けるのか、それともそれ以外の道があるのか、

 どれも決定的に確かな根拠がある訳ではありませんし、死んでみなければ、どれが正しいのかはやはり信念を持って断定できません。

 しかし、私たちは、この世を地獄化しないため、また、死後どうなっても、生前の行動を後悔しないように生きなければならないため、

 私たちは「心身二元論が正しい」と考えて生きるべきなのだと思います。

 この世のことしか考えていない拝金主義者は、この世を地獄化し、死後あの世で、魂が生前の行動を酷く後悔する可能性が高いのだと思います。

 以上のことから、これからの世界は、お金が世界を支配する資本主義(地獄=殺し合い=戦争)から、利他の行動や思考が世界を支配する利他主義(天国=助け合い=平和)へと進化すべきなのだと思います。

 社会保険労務士の業務や試験、開業等について、真実を知りたい方は、

 ウエブサイト「社会保険労務士/社労士の真実」を参照してください。

 社会保険労務士や社労士受験生の方のご健闘をお祈り申し上げます。

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