出口治明APU学長が病気療養、8月復帰の見込み

 立命館アジア太平洋大学(APU)は、出口治明学長が1月9日から入院しており、病気の療養に入っていると発表した。病名は明らかにしていないが、新型コロナウイルス感染症ではないと説明している。8月以降の復帰を予定しているという。

 http://www.apu.ac.jp/home/news/article/?storyid=3246

 出口治明氏は、2017年の国際公募で学長に就任し、大分で暮らすことが気に入り、昨年11月に学長に再任されている。1月12日から米山裕副学長が学長代行を務めており、大学運営には支障はないという。

 出口氏の講演は何度かお聞きした。歴史に造詣が深く、日本の歴史も世界の歴史と深く関わっていると論じている。1万冊以上を読破している読書家であり、旅行家でもある。少しだけお話ししたこともあるが、実に気さくな方である。

 6月に入院した際には、すでに出口氏の近著である『還暦からの底力』は読み終えていた。そこで、同書で読むべき本として推薦されていたうちの数冊を治療を受けながら読むことにし、ときおり、誰もいない共用スペースの食堂で声を出しながら読んた。外部の人と話す機会のない病院で、喉の運動にはもってこいだった。

 なかでも『種の起源』の上下巻を読破したときに、あの時代にダーウィンが提唱した進化論の凄さを知ることができた。多くの本を読んできた中で、古典の重要性を出口氏は語っている。まだまだ、APUの学長として国際教育の現場で活躍してほしい方である。

 心配なのは、病名が明らかにされていないこと。8月まで療養が必要であるということは、もしや血液のがんではなかろうかと思ってしまう。あるいは、進行したがんか?病気を想像するのは失礼かもしれないが、快復を祈るばかりである。

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