「前後ろが同じ・表裏のないTシャツ」はナイス
第14回キッズデザインアワード2020でキッズデザイン賞を受賞した「前後ろ同じデザインのTシャツ」は、なかなか面白い。大分県中津市の保育士、野北ちかさんが考案したそうだ。
野北さんは3姉妹を育てるシングルマザーで、自身の育児や保育士の経験から、子供が前後を間違えずに着られる「前後ろが同じ形のTシャツ」&「表裏のないTシャツ」を考案し、販売しているという。野北さんの生活実感が生んだナイスな商品だ。
子どもは、間違えて着ていると親から注意されて気まずい思いをする。初めて着たのに前後ろが違うだけで褒められることがなかったり、達成感を感じられないことがある。そのような気まずさを回避できる。
大人になってからも、前後ろの間違いは気になる。高齢者にとっても同じだ。私も、これまでの人生で何度もTシャツの前後を間違えて着てしまったことがある。急いでいるときほど、間違えることが多く、イライラしてしまう。
考えてみれば、前後ろを決める必要性はない下着なども、同じ形にすれば、ストtレスが少なくなりそうだ。高齢者や障がい者も、いちいち前後ろを気にせずに着用できるので楽になる。
こんな、ありそうでない商品を世に出していくのは、面白い取り組みだ。野北さんは、「あいすファクトリー」を立ち上げ、事業展開のためにクラウドファンディングを募っているそうだ(https://www.instagram.com/aisu_factory/)。数年後に、「前後ろが同じ形のTシャツ」が普通に出回っていることに期待したい。
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