白内障の遠隔診断機器に期待
慶応大学発の医療ベンチャー企業「オーユーアイ」が、スマホで撮影した目の映像を人工知能(AI)で解析することで、白内障かどうかを判別できる診断機器を開発したという。
小型機器を装着したスマホで、患者の目を撮影すると、AIが映像を瞬時に分析し、白内障の可能性がスマホに表示されるという。その映像を専用アプリで遠隔地の眼科医に送信する機能もあり、眼科医が映像を見て診断することもできるという。白内障の重症度を90%以上の精度で判別できるという。また、撮影の際にスマホに取り付ける特殊なレンズを内蔵した小型機器の開発している。
ここ数年、視力の低下を気にしている私にとって朗報だ。問題は価格だが・・・。近所の眼科に行ったら、白内障の懸念があるとの指摘を受けたのは、数年前、ところが、がん治療の副作用を心配して入院中の大学病院の眼科を受診したら、白内障よりも右目の神経に細い部分があり、緑内障が心配されるとのこと。幸い眼圧は10~12と低い値で、すぐに治療とはなっていない。近所の眼科はすぐに目薬を出すのだが、大学病院の医師は、目薬は使わなくていいとのこと・・・。一体どっちを信じればいいのか?ひとまず、薬嫌いの私は、大学病院の診断に従っている。
白内障は早期発見で早期治療で治るともいわれている。小さいころから右目の視力が極端に悪い自分にとって、コロナ禍のなかがん治療を続けながら、混雑した眼科に出向き診察を受けるのは避けたい。
このような、診断機器が手軽に手に入るようになれば、医師の負担は相当軽減されるものと思う。また、患者にとっても、眼科に出向かなくても機械による診断で状態がわかるというのは嬉しい。医師のいない過疎地や遠隔地は、なおさら便利なものとなるだろう。早期の実用化を期待したい。さらに困難かもしれないが、緑内障も診断できる機器の開発にも取り組んでほしいものだ。