「ラーメンに1000円以上」余裕でOKになった理由
普段は生後5ヶ月の娘の抱っこスクワットで産後ダイエットをしています。
最近、ラーメン屋さんのありがたみを日々噛み締めているので書いてみました。
ラーメンに1000円払うなんて東京の酔狂な人がやること
だと、かつての私は思っていた。
(東京の、はただの偏見です)
大学進学とともに京都で一人暮らしを開始。それがラーメン沼に踏み込むきっかけだった。学生が多いエリアには、安くておいしいラーメン屋さんがたくさんあったのだ。
「ラーメンってこんなにおいしいの!?」
衝撃を受けた私は、夜な夜なラーメンを食べ、飲み会の後にはラーメンを食べ、遊びに来た家族や友人におすすめのラーメン屋さんを案内し、旅行に行けばご当地ラーメンを巡る女になってしまった。
京都や旅先で出会ったラーメンたち
ただし私の中でラーメンとは「ふだんの暮らしの延長にあるもの」。
ラーメンのために日常を逸脱(長い行列に並んだり、ラーメンだけのために遠出をしたり、1食で1000円以上支払ったり)することに抵抗があった。
少し足をのばす範囲で、気軽にささっと食べられる。それがラーメンの良さだと思っていたのだ。
今でもその考えはあまり変わっていない。
1点を除いては。
そう、ラーメンのために1000円以上出すようになったのだ。
ラーメン屋さんに行きたいのに…
それは就職で東京に来たからでも、経済観念が変わったからでもない。
出産&コロナのためである。
今年3月に娘が生まれて現在育休中。外食するためには誰かに娘を預けなければならない。夫に預けて私だけ外食する気にもなれず、さらにコロナ禍も重なってしまった。
結果、出産から5ヶ月間、一度も外食をしていない。もちろんラーメン屋さんにも行っていない…
テイクアウトでも自炊でも得られないもの
外食ができなくなると、ラーメンに限らずいろいろな衝動に襲われた。
あのお店のチャーハンが食べたい。
あの釜玉うどんが食べたい。
あそこのパッタイが食べたい。
あの山盛りのナポリタンが食べたい…
テイクアウトできるものは、私か夫が買ってきて家で食べた。
UberEatsも利用した。
できない場合は、自分で再現を試みた。
ネットでいろいろなレシピを調べ、試行錯誤の末、ナポリタン・オムライス・広島風お好み焼き・キーマカレーでは好きなお店「もどき」のレシピを編み出した。得意料理が増えた。
しかし、どうにもならないものもあった。
代表例がラーメンである。
テイクアウトできても麺がのびやすく、スープも冷めてしまう。
自炊しようにも、材料費や手間を考えると、夫と私の分だけ作るのはあまりにも割に合わない。思ったような味にもならない。肉塊の煮込みがうまくなった程度では「あのお店の味」に遠く及ばなかった。
こうして、かつて当然のように享受していたラーメンがどれほど尊いものだったのかを思い知ったのである。
首都圏で出会ったラーメンなど。
残念ながら閉店してしまったお店もあります
通販でラーメンをお取り寄せする日々
コロナ禍の影響でお取り寄せラーメンの市場が一気に拡大した。これは私にとってうれしい誤算だった。
ただ、スープにチャーシューまで付くと1食あたり1000円近くするものも珍しくない。さらに送料まで乗ると優に1000円を超えてくる。
少し腰が引けつつ、まずは試してみようと「宅麺」さん(https://www.takumen.com/)で二郎インスパイアのラーメンを注文してみた。
届いた日にさっそくキャベツともやしを茹で、にんにくを刻み、スープを温めて、麺も茹でて盛り付け。
おいしい。
冷凍のスープから調理するので再現度が高い。できたてを食べるラーメンは本当においしかった。
長らく失われていた喜びだった。
こうして週末に家でラーメンを食べる生活が始まった。当然、1食あたり1000円以上支払いながら。
以前ならラーメン1杯に1000円なんて、考えられなかった。
でも今の私は違う。1000円ちょっとで食べられるなら喜んで支払う。
むしろ今までが安すぎたのだ。「もどき」すら自分では作れないのだから!
私にとってラーメンにはそれだけ価値があると気付いたのだ。
通販のおかげで満喫できたラーメンや油そばたち
飲食店を応援したい〜新時代に向けて
このコロナ禍の中、飲食店の方々は苦境に立たされていると思う。
食べるのが大好きな私にとって、おいしいお店が苦しんでいるこの状況がつらい。
応援したいと思うものの、育児のため外食が難しい。せめてもと、テイクアウトや通販で積極的に買って食べている。
個人的には通販の拡充はとてもありがたい。知らないままだったはずのお店の味まで楽しめて世界が広がったとすら思う。
ただ、きちんと収益の出る仕組みになっていてほしいし、通販サービスの拡充や自治体による初期費用補助などで、できるだけ参入ハードルも下がってほしいと思う。
そして通販やテイクアウトの歯車がうまく回るようになって、おうちごはんのバリエーションが豊かになれば、私のような育児中の人に限らず、なかなか家を空けられない立場の人たちみんなにとって食事の新時代がやってくる。
それはきっとwin-winじゃないかな。
そんなことを思いながらまたラーメンをおいしくいただくのだった。
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以上です。
ダイエットしているはずなのにしょっちゅうラーメンを食べているのはこれが理由です(?)
いま私にできることは、食べて応援、しか思いつきません。
飲食店のみなさんにとってもうまくビジネスチャンスに転がってほしい…と願うばかりです。
最後までありがとうございました!