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スポンサーサイドから(傲慢にならず)実践する、冠ゲームとアクティベーション


noteというプラットフォームで書くのは久しぶりですが、前回から今回の間にたくさんのスポンサーアクティベーションを学んだこともあり、思い切って(費用もふんだんに使ってw)冠ゲームで実践することにしました。

今回は、Bリーグ バンビシャス奈良の2020年12月19日、20日に開催するホームゲームの冠スポンサーをするにあたる経緯や、アクティベーションへのプロセスとその実践内容について真面目に書きたいと思います。

どうしても、スポーツビジネスプロ向けみたいになるかもしれませんが、本当は、スポンサーサイドのみなさまと共有できたらうれしい内容です。


冠ゲーム(マッチデースポンサー)とは、

冠大会、冠試合、マッチデースポンサー、協賛試合すべて同じことだと思いますが、要するに コンテンツホルダーである球団やリーグ、大会の主催試合などに、スポンサーである協賛会社が「冠」の名前を付けることです。

今回、SQUADRA presents バンビシャス奈良ホームゲーム「BLACKユニフォームDAY」ということになりました。

名前からわかるように、選手たちが全員、黒のユニフォームを身にまとい戦う(チームカラーは、赤なのですが)だけでなく、さまざまなものを「ブラック」に染めてしまおうという取り組みです。

ユニフォームは、だいたいHOME用とAWAY用の2色を持ちます。バスケはJBAのルール上、濃淡2色のユニフォームを持たなければなりません。そんな中、今回は第三のユニフォームで戦おうというものです。いわゆる3rdユニフォームディです。

バンビシャス奈良とのパートナー契約について

私たちのブランド「スクアドラ」は、8年前からバンビシャス奈良の「公式ユニフォームサプライヤー」をしており、現在が8年目。チームのスポンサーカテゴリーでいうと、「プラチナパートナー」になっています。(※バンビシャス奈良のカテゴリーには、サプライヤーというのはありません。あくまで全員パートナー)

契約内容については、あまり詳しくは書けませんが、やっていることの大半はVIK(Value in kind:現物支給)であり、その内容は、選手着用のユニフォームや練習着、スタッフのウェアなどなど多岐にわたります。

支給しているウェアには、スクアドラのロゴを掲出されることとなります。


マッチデースポンサーをすることになった理由

ここからが本題です。

実はこのコロナ禍で、また弊社の経営状態が一時期悪くなったこともあるのですが、なぜマッチデースポンサーをするのか?する余裕あるの?という問いが湧いてくるかもしれません。

実は、2020-21シーズンにマッチデースポンサーをすることは、昨季より決まっておりました。しかも、バンビシャス奈良サイドから営業されたというよりかは、弊社のほうからやらせてください。というものでした。

なぜ、そんなことをするのか?それは、「スポンサーアクティベーション」を実践したいと思ったからです。

スポンサーアクティベーションについては、上記のnoteを読んでいただけると思うのですが、まさに、スポンサーとしてお金もしくは物品を出して看板を買うというのではなく(もちろんそれもありますが)

1)スポンサーが

2)能動的に

3)アクティベーションを行う(コンテンツホルダーとともに、コンテンツホルダーの権利を使わせもらい)

この3点を具現化できるタイミングが、バンビシャス奈良さんのホームゲームでやってきたということになります。

逆にいうと、スポンサーサイドが、たんに球団・チーム・大会に「お金を払っているんだから、何かしてくれよ」「もっと看板大きくしてくれよ」「ウチの商品をもっと広めてくれよ」「もっとウチの商品売ってくれよ」「ぜんぜん拡販にならないじゃん」という受動的な文化を、ひっくり返し、

スポンサーサイドが、コンテンツホルダーである球団や大会の「権利」を使わせてもらい、様々なイベント・取り組みなど、「アクティベーション」を構想し、実行していかないといけないのです。

なぜそのような思いに至ったか~学びの場~

もちろんこのような思いは、小さいながらもスポンサーシップを続けてきて、いろいろな問題意識が湧いてきたからにほかなりません。

しかし、それをリアルに学べた場が、MSBSです。

間違いなく、一般的な「セミナー」ではありません。

私が、SIMExや、SGNARA、WPHなど様々な共動態形成に関わり、絶対者がいたり、一つの理念に囚われたりすることが、共動態形成にはよくないと実感しています。MSBSは、満田さんが確かに旗を振りましたが、そこには能動的なスポーツビジネス実践者(実践予定者)が集まる会に自然となっています。

そして、今回、冠ゲームのアクティベーション案は、MSBSメンバーから40を超える案をみんなで出し合い、その中から実現可能であり、予算の関係で可能なアクティベーションを実現しよう。ぜひともしようと考えたのです。

冠ゲームの目的

上記でほぼ結論になりました。あと、実際のアクティベーションを何をするか?何のためにするのか?を告知させていただきたいと思います。

今回の大きな目的は、

1)SQUADRA presents バンビシャス奈良ゲームへの集客

2)SQUADRAブランドの認知

上記の2点です。集客は、まさにバンビシャス奈良ホームゲームへの集客を事前にちゃんと告知し、もちろん試合もだし、会場にあるスクアドラブースに立ち寄っていただきこの思いを共有したいことが一番の目的です。

もう一つは、スクアドラブランドの認知。しかも、バンビシャスのファンの皆様だけでなく、それ以外の方々(他チームファン・チーム関係者・他競技のファン・他競技のチーム関係者・スポーツビジネス界隈・スポンサーサイド)へのブランドの認知UP。というより、「スクアドラという会社は、このようなアクティベーションを行えるブランド」ということを知っていただきたいという目的です。

SQUADRA presents バンビシャス奈良ホームゲーム(ブラックユニフォームデー)アクティベーション企画

大前提として、2日間、選手たちは通常のバンビシャスレッドのユニフォームではなく、黒の3rdユニフォームを着用し戦います。

①巨大ユニフォーム作成

昇華プリントで巨大ユニフォームを作成し、「もちいどのセンター街」へ掲示させていただくというアクティベーションです。リアルなユニフォームをベースにして、試合の告知と弊社のロゴをあしらったものです。

縦が2mほどあるユニフォームであり、(本来であれば、近鉄奈良駅の駅前ぐらいに掲示したかったのですが、、)もちいどのセンター街様の協力のものと実現することができました。

②スクアドラブースのでファミリーセール

試合前に楽しんでいただけるスクアドラブースを会場2Fに設置します。そこでは、選手にサプライさせてもらっている商品(1年前商品など)が半額で購入できるというようなセールを開催いたします。

③ 指定席全席で、ブラックTシャツの配布

試合当日、12月19日、20日は「ブラックユニフォームDAY」です。選手たちは、スクアドラがサプライする、ブラックユニフォームを身にまとい戦います。そこで、指定席全席にTシャツがついているという企画をします。

Tシャツ配布というのは、アパレルなのでサイズがあり、非常に難しい反面、販促品としてはなかなかチラシのように捨ててしまわないこともあり、(長く着ていただけるものであり)ブランドの認知には効果を発揮します。

費用は掛かりますが、会場全体がこのウェアで埋め尽くされるのは圧巻です。

④ せっかくなので、ボランティアさんたちもブラックユニフォーム

お客さんや選手だけだと少し寂しいので、今回はボランティアスタッフさんたちにもブラックジャンパーを着ていただくことにしました。ボランティアスポンサーさんなどにもロゴのカラーなどを承諾いただき、スクアドラで作成をいたしました。

BLACK_ボランティアジャンパー広告配置

⑤フォトブース設置 写真を撮って賞品を当てよう

フォトブース告知

これはどちらかというと、スクアドラの外部へのブランド認知になるかもしれません。当初は、歴代ユニフォームを飾るという企画を考えていたのですが、(もちろんそれも素晴らしいのですが)、せっかく会場に来ていただいた記念として、フォトブース設置し写真を撮ってもらおうというものです。

そして、#スクアドラ というハッシュタグをつけてTwitterに、投稿してもらうとプレゼントが抽選で当たるというSNS連動イベントということになります。

いろいろ考えて、フォトブースは雑誌の表紙風にいたしました。まだ私も現物は見れていませんが、非常に楽しみです。

盛りだくさんになりました。

ということで、非常に長くなりましたが、上記のようなアクティベーションをやってみて、スクアドラのブランド認知がどこまで高まるか?試したいと思いますし、この実践でしっかり高めないといけない気持ちもあります。

ただ、あくまでコンテンツホルダーである球団にリスペクトしながら、そして権利を「使わせていただき」弊社のブランド認知を進めたいと思います。


ぜひ会場でお会いしましょう!


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SQUADRA(スクアドラ)【公式】
’73年生。大学卒業後、大阪の中堅会計事務所で10年の税理士業務を経験した後、’11年同社入社。翌年、チームウェアブランドSQUADRA(スクアドラ)の立ち上げ。’12年代表取締役就任。Bリーグ、JFLなどのチームのサプライヤーも担当する。昇華プリントが世に広まるきっかけを作る。