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【事例紹介】スプリンギンクラスルームを活用した城南学園小学校の実践事例
2023年5月18日、株式会社コテン 代表取締役CEO 深井龍之介氏と、城南学園小学校の荒濵豊樹先生をお招きし、「これからの時代に求められる教育」について考え探究するトークイベントを開催しました。
▼トークイベントの概要はこちらにレポートしています
このイベントの中で、スプリンギンクラスルームの活用事例として、城南学園小学校の荒濵豊樹先生に2022年度の実践事例をご紹介いただきました。いつもの授業での活用だけでなく、学年を跨いだ活用など…参考になるものばかりです。ぜひご覧ください。
▼動画はこちら
【1年生】国語 くじらぐもにのろう
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授業の最後に「みんなはどんなくもに乗ってみたい?」と子どもたちに問いかけ、「りんごぐも!」「いるかぐも!」と子どもたちの想像が膨らんだところで「じゃあ乗ってみる?」と提案。ここでスプリンギンクラスルームを登場させ、(iPadの中ではあるけれど)その雲の上に乗っているかのような操作を楽しむなど、子どもたちの想像を現実にする役割として活用しました。
【2年生】国語 「秋がいっぱいBook」をつくろう
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秋を感じる言葉を学習する「秋がいっぱい」の授業の最後に「みんなにも秋がいっぱいbookをつくってもらおうかな」と子どもたちに提案。子どもたちは、教科書に載っていない「秋」を自ら探し、さらに調べてスプリンギンクラスルームでオリジナルbookを完成させました。
【3年生】図書 「なんでもたしざん」展をしよう
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「なんでもたしざん」という絵本の読み聞かせのあと「みんなならどんな足し算をつくる?」と問いかけて子どもたちの想像を膨らませ、「じゃあつくってみよう!」とスプリンギンクラスルームでの制作を提案。子どもたちのオリジナルの「たしざん」がたくさん生まれました。ここでは、友達の作品で互いに遊び合う時間を多く設けました。クラスルームを介した仲間との関わりがたくさんうまれました。
【5年生】総合 「発表会の招待状」をつくろう
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発表会の家族への招待状を「動く招待状」としてスプリンギンクラスルームで制作。子どもたちは「動く招待状」のよさを実感し、完成した招待状をどのように家族に渡すか、その渡し方まで含めて工夫を重ねていました。
【5年生】総合 学習向上アプリ開発!
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学習のねらい
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「自分の学びを人のために活用する経験」として最高学年(6年生)になる前に「相手を意識した学びを経験させたい」というねらいで、1年間かけて、プロジェクト型の探究学習として実施しました。5年生で開発チームを組み、城南学園小学校の学力向上を目的としたアプリをスプリンギンクラスルームをつかって開発する、という内容です。
①企画 ②計画
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「どんなのつくる?」という問いかけから、自分たちの経験を踏まえるなどして、子どもたちの案がどんどん生まれました。目標とする未来像を描き、実現するための筋道を未来から現在へと逆にたどり現状取り組むべきことを見出していくバックキャスティングの流れは、探究学習への第一歩になると改めて感じました。
③設計・作成
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子どもたちの「つくりたい!!」という気持ちが溢れ出したタイミングで設計の重要性を伝えました。スプリンギンクラスルームでの制作に移ると「つくりたい!」という気持ちに「知りたい!」が上乗せされ、そこに「教えたい!」という気持ちが加わります。こうなると自然と子どもたち同士の教え合いがスタート。教員が用意するのはワクワクする入り口のみで、あとはフォローだけです。子どもたちが主体的に活動し、仲間とともに作り上げていく様子が見られました。
④テスト
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友達がつくったアプリにチャレンジして批評し合う活動や、自分たちが作ったアプリを確認して、よりよいものに作りかえていく活動を行いました。
操作側の立場になるなどして、自分がつくったものを客観的に見ることで改良する部分をみつけるといったトライアンドエラーを繰り返しました。自分の学習をいろんな角度から振り返り、質を上げることができました。
スプリンギンクラスルームにエラーがないおかげで、子どもたちは意欲を削がず常に夢中になることができ、挑戦し続けること、自ら改善し続けることができました。
チームで取り組むことで、他者を尊重する力の向上が見られました。仲間の意見を取り入れてブラッシュアップする姿や、操作を教え合う姿がたくさん見られました。作成者の想いを汲んだアドバイスをするなど、一生懸命な体験が仲間を思う気持ちに繋がり上乗せされているように感じました。
スプリンギンクラスルームでつながる子どもたちの姿がとても魅力的でした。
⑤発表記者会見
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1年間のプロジェクトの集大成として2つの記者会見を用意しました。
1つ目は「アプリ発表記者会見」として対象学年にむけたもの。実際に操作してもらう学年の教室に行き、スプリンギンクラスルームで作成した資料でアプリの良さなどを売り込む形で実施しました。会見後は実際にアプリにチャレンジしてもらい感想などをもらいました。自分達がつくったアプリを実際に下級生が使っている姿を見る5年生はとても素晴らしい表情をしていました。
2つ目は参観で「保護者に向けた記者会見」。学習アプリを探している保護者という設定で違う立場からコメントをもらいました。
いろいろな立場からの反応を子どもたちは体験することができ達成感を得られたのではと思いましたが…子供達にとっては通過点に過ぎず、「終わったー!」ではなく、反応を踏まえてアプリや資料のブラッシュアップがはじまり、そこにあったのは、もっとより良いものをつくろう!と学び続けようとする子どもたちの姿でした。(私だけがホッとしていました笑)
「教員が用意するのはワクワクする入り口のみで、あとはフォローだけ」とおっしゃっていたように、いずれの事例でも子どもたちに「問いかけ」「提案」をされている先生の姿と、自然と学び合いにつながっていく子どもたちの姿が印象的でした。
最後に、スプリンギンクラスルームの良いところを、振り返りまとめていただきました。
スプリンギンクラスルームのよいところ
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・子どもたちの学びを広げ、深めるツールになり得る
・表現する体験を通して、将来に役立つ力を育むことができる。
・活動する喜びや表現力などを高め、創造性や探究心を引き出し、「勉強が楽しい!」「もっともっと表現したい!」といった生涯学び続け、生きる力、つまり非認知能力を手に入れることができる。
・子どもたちが発表成果物や制作物をつくり、それをアウトプットするまでのプロジェクトをデザイン、計画、実行することで得られる学びをクラスルームでは実現できる。
・子どもたちに作る楽しさを与え、究極のアウトプットツールになり得ると思う。
荒濵先生、たくさんの事例を紹介いただきありがとうございました!
荒濵先生が活用されているスプリンギンクラスルームの開発秘話についてまとめています。ぜひこちらも合わせてご覧ください。
▼スプリンギンクラスルームの開発秘話
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こちらの実践事例は、創造的プログラミングアプリ Springin’(スプリンギン)の教育機関向け教材サービス「Springin’ Classroom(スプリンギンクラスルーム)」による授業例としてご紹介しています。
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