入院中の読書:いかりや長介、志村けんの著書で、ドリフの側面を見る
入院中にタブレットで映画を、ゲーム機で過去ゲームを楽しんだことについて書いた。
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それ以外にも、タブレットで電子書籍を何冊か購入して読んでいた。
中でも、印象に残ったのがこの2冊。
だめだこりゃ(いかりや長介 著/新潮社)
2001年発売の著書、それに加筆された2003年発売の文庫本を電子化。
変なおじさん【完全版】(志村けん 著/新潮社)
1998年発売の著書、それに加筆された2002年発売の文庫本を電子化。
AmazonでKindle書籍のセールを探していたら、この2冊が目に留まったので購入。ドリフターズのメンバー2人による著書で、どちらもドリフでのエピソードが数多く書かれている。
私は子供の頃から『8時だよ!全員集合』などドリフのコントはずっと見ていた世代なので、両書とも興味深く読んでいた。
その中で、いかりや長介さんはドリフターズ結成時、元々音楽バンドとして始めた頃からの話。志村けんさんはドリフターズのマネージャーとして関わってから、メンバーとして活躍することになった話など、お互い異なる視点がある。
中でも、志村けんさんのヒットソングだった「東村山音頭」について、元々は志村さんの出身地である東村山市に実在する曲。
いかりやさんによると、志村が普段から口ずさんでいたので、「それを舞台で歌え」と言って四丁目にして、「3丁目は私が作詞作曲、1丁目は志村が作った」と書いている。
その志村さんは「4丁目がメジャーだから3丁目はマイナー、1丁目はソウルっぽくした」と音楽家の視点で語っていて、3丁目は志村編曲?と思いつつ、それぞれの経緯が読み取れる。
で、『8時だよ!全員集合』が終わってからは、いかりやさんは役者として演技の話、志村さんはコメディアンとしてお笑いに対する考え方の話が多く、それぞれどう進んでいくかが見える。
両書で読み取れるのは、人を笑わせるために、裏では多大な苦労と努力、そして信念とこだわりがあるということ。
子供の頃は考えもしない、でも大人になった今となっては、確かにそれがないとできないなと分かる。子供の頃から見ていたドリフも、今は大人の視点で見れるようになったなと感じた次第。