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海外生活日記: Memory Lane

四千字弱の写真エッセイ。

A picture is worth a thousand words

一枚の写真は千の言葉の価値がある」という思いで、今回は言葉少なめに、これまでに撮りためてきたアイフォンの中の写真をアップロードしたいと思います。

この英語のことわざ、漢語の一目瞭然の訳語としては正しくない。写真は千の言葉と同じほどの価値があるという意味なのですから。見ればわかるとはわけが違う。

Scope of imagination

見ることで想像力が喚起されて、そこには描かれていないものにまでも、思いは及ぶようになるのだから。


日本から南へ南へ赤道を超えて、さらに南に下り、ようやくたどりつける、南太平洋のニュージーランド北島のほぼ真ん中には、世界で最も大きなカルデラ湖と呼ばれているタウポ湖があります。

火山噴火から生まれた大きな水たまりのような、美しい湖からあふれ出てゆく大きな川は、遠い遠い西寄りのタスマン海にまでも通じてゆくのです。

タウポ湖から北に向かって、長く長く流れてゆくワイカト川沿いには、豊かで美しい水の流れに沿うようにして、古くから数多くの街が作られてきました。

私の住んでいる街はそのような川沿いの街のひとつ。

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