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英語を発声する喉
さて、これまでたくさん英語発音の話を書いてきましたが、今回は英語発音をネイティブのように響かせる方法についてです。
「響かせる」と書きましたが、文字通り、英語らしい発声をするためには、あなた自身の息を深い音に変える必要があるのです。
英語発音を教えてくれるネイティブの動画を見ても、まず教えてもらえない、日本人特有の悩みかも。ThやRの発音は舌や唇などを駆使して口の形をいかに作るかに関しては本当にたくさんの英語の先生が問題に取り上げられていますが、ネイティブにはわからない発声方法の秘密です。
ネイティブには当たり前すぎてそれ以外の発声方法がわからない。
英語ネイティブが日本語を習い始めると、発音が日本語として不明瞭になりがちです。
I am a Thomas わたしぁ、Thomasでぇすぅ。
I come from Auckland, New Zealand わたぁしは、ニュー、ジーゥランドのぉ、オークランドゥから来ましたぁ
なんて風に喋ります。
それは英語の発声方法と日本語のそれがあまりに違うからです。逆に日本人がどんなに必死に頑張っても英語をしゃべって日本語訛りが消えない人は、英語的な発声方法ができていないからです。
ステレオ方式の英語、モノラルな日本語
ステレオの音を想像してみてください。
映画館やテレビのドルビーオーディオ Dolby Audioとモノラルサウンド Monaural Sound でもいいです。
モノラルな音をステレオ(ドルビー)に切り替えると、音がエコーします。
音の量が圧倒的に増えますよね。低音を増強するウーファーWooferが作動しているとなおさらです。
一方、声に明瞭さが失われて、ふわふわした感じになります。
残響がありすぎて聞きづらくなったりするときには、わたしはわざわざモノラルに音源を切り替えたりもします。音楽演奏歴30年の私は音にこだわります。
ピアノのダンパーペダル
残響の楽器である「ピアノ」で単音を鳴らすと、音は長くは持続されません。
ピアノの鍵を一音鳴らしてみる。
指を離すと音は虚空に消える。
でも指を鍵盤に触れているときにDamper Pedalを踏むと、ピアノは鳴り続けます。
ピアノの原理は、鍵盤をたたくと(上級者の場合は鍵盤を押すと)、ハンマーが持ち上がり、弦を打ちます。でも普段はダンパーと呼ばれる部品によって弦は固定されているので、指で鍵盤を押した瞬間だけ(この時にダンパーは弦から離れます)音が鳴ります。
ピアノ線と呼ばれる弦はこのダンパーの裏側にあります。
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ペダルを踏むとダンパーが弦から離れます。
跳ね上がったハンマーは元の位置に戻っても、
弦は抑えられずに音が鳴り続けるのです
普段はダンパーは内部に張り詰められたピアノ線(弦)を抑える役割をしています。指を離すとピアノ線を打つ鍵が元の位置に戻り、ダンパーが振動している弦を止めます。
ダンパーペダルの仕組みとは、踏んでいると一斉に全ての鍵がダンパーが弦から離れるというもの。ペダルを踏むと、指を鍵盤から離しても、音は鳴りやまない。ダンパーは上がりっぱなしになり、音が持続し続けるのです。
ダンパーの役割は音を止めること。
ダンパーペダルを踏んで、ダンパーを開放して、音を膨らませる。
これと同じことが英語発声には必要。
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