英語慣用句(1):A Heart of Gold
実際に耳にした英語慣用句を書き留めておくことにしました。
備忘録も兼ねて。
耳で聞いただけでは、新しい言葉はすぐに忘れてしまいます。
でも、どこかに書き留めておくと、覚えておくことができます。
実際に使ってみると、その言葉は自分自身の血肉となります。
人間の知覚・学習方法には三種類のタイプがあります。
Auditory (聞くこと、聴くこと)
Visual(見ること、観ること)
Kinesthetic(すること、体験すること)
以下の図のように、翌日になれば、
聞いただけの情報の95%は忘れられて(人は忘れることで頭の中を整理するのです)
読んだ情報も90%は失われ、
ビデオなどの場合は、記憶できる情報量は増えるにしても、やはり70%以上が失われてしまいます。
普通の人の脳ってそんな風にできているのです。ASDなどの定型ではない脳を持つ場合は異なることがありますが(いわゆる天才という人のことです)、基本的に常人はこんな風に物事を記憶します。
ある学習に取り組む。
記憶できる学習する情報量を増やすには、実際に自分で使ってみる必要があります。
学んだことを人に語る、議論する、そして教えることで、新しく学んだ情報を最大限に脳の記憶回路にとどめることができるようになるのです。
シェイクスピア劇を読んで、クラシック音楽を聴いて、本を読んで、わざわざ長い感想などを書いて、わたしがNoteに投稿するのも、そのためです。
本を読んでも、学んだことを語り、書いておかないと、忘れてしまいますよ。
何も知らない人に教えるかのように、書いて語ることで、わたしは新たに学んだことを最大限に記憶して、自分自身の血肉とすることができるのです。
語ること、教えることは、Active learning です。
書いて、使って、教えて、それで初めて、本当のアウトプット。
大学の勉強は:
授業を受ける(Lecture, Reading, Audio-visual, Demonstration)
チュートリアルやゼミに参加(Discussion)
レポート、小論文、論文を書く(Practice Doing)
プレゼンする(Teach Others)
という過程を踏んでいて、理にかなっているわけです。
最後の部分が欠けている場合、学生は本当に学べているのか、疑問ですね。
だから良い先生は課題の一部として、必ずプレゼンテーションをさせます。
修士論文を書いた人も、論文審査の最後には、かならずプレゼンをすることが義務付けられています。
英熟語の場合
私が英語学習で好んでしていることは、画像検索して、慣用句をイメージ化したミームを探してくること。
本当にいろんな画像があり、楽しいですね。
この投稿の画像はすべて借り物です。
営利目的でNoteを利用していませんので、Fair Use ということでご了承ください。
Hit the ground running
Seize an opportunity とも言い換えることができます。
走り出すとき、大地を蹴って前に進んでゆきます。つまり喜び勇んで(自分の意思で)何か新しいことを始めるとき、この言葉を使うのです。
何か楽しい新しいことを始めるために「いきなり駆け出す」という意味。
日本語でスタートダッシュを切るという表現もありますが、英語ではこういう言い方はしません。Start dashは和製英語。
Make a good startはいいですが、この言い方だと、Hit the groundの意味はないですね。
大地を蹴るように、一気に始める!
これがHit the ground!
Call a spade a spade
例えば、カードゲームのダウトをしていて、ハートのカードを求められた場面で、別のカード、例えばスペードを何気なく、周りに人に気づかれずに差し出す。ゲームでは当たり前のこと。
ポーカーではポーカーフェイスで別のカードをブラフして相手を賭けから降ろさせる度量も必要。
でもこの言葉はスペードのカードを出して、そのままこれはスペードだよと正直に言うという意味。
どんな時も嘘はつかないという意味。
誰かが書いた上手ではない絵を「ユニークな絵だね」とは言わずに、歯に衣着せずに「へたくそ」と言ってしまうような人を
と言い表すのです。
ちなみにSpadeとはシャベルのことでもあります。
A Heart of Gold!
近頃、私の働いている職場でリストラがあり、いろいろ部署変更などがあり、私の直属の上司も降格させられて(業績不振?を咎められて)、別の部署に異動させられました。
彼女は人柄のよい方でしたが、中間管理職は大変です。
あまりに疲れ果てたと職場を去ったわけですが、最後に彼女の管轄化で働いていた一人一人にお別れのカードを書いていかれました(英語圏では何かあるとカードを書くのが決まりです)。
個人的なメッセージとして、
という言葉を遺してくれました。
「優しい人、人を思いやる人、無私の人」に対して使う、最上級の誉め言葉。
いい言葉を頂きました。
自分は使ったこともないし、使われたのも今回が初めてです。
自分勝手ではない、誰かのために一生懸命な人に対して、あなたも使ってみてください。きっと喜ばれますよ!良い言葉です。
私の上司が使ったように、お別れの言葉として使ってもいいかも。それくらいに意味深い言葉。