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願いを語ることは 人生を変えること

願っていること

それを 語ることは
人生を変えることだと 思う

語ると その本当の姿が
明らかになっていく

明らかになることが 
結果として 人生を変えていく 

明らかにする 
だなんて 大袈裟だ

願っていることなんて
簡単だよ わかってるよ

そう思う人も
いるかもしれない

けれど どうだろうか

願いが いろいろなところに
影響を 及ぼすのだとしたら

願うことで 誰かを
傷つけてしまうのだとしたら

それでも 願うことは 簡単だろうか
容易に 心から願えるだろうか

例えば どこかの会社で
働いていた としよう

仕事は 裁量があり
同僚にも 恵まれ
報酬も 申し分ない

誰もが 羨むような環境

でも 心のどこかには
海外で働いてみたい という
秘めた願いが あったとする

渡航してしまえば 
同僚 顧客 家族 友人
さまざまな人に 迷惑をかけるだろう

そんな時

その願いを まっすぐに
見ることは ほんとうに簡単だろうか

見てはいけない夢だと
そう 思ってしまわないだろうか

自分自身の言葉で
熱を込めて 誰かに語れるだろうか

なぜ 困難さが伴うのか
理由は 簡単だ

仮に もし 
まっすぐに 見てしまったら

自分の中に
確かにあることに 気付いてしまったら

きっと 行動を 
起こさずには いられなくなる

きっと 湧き上がる 
衝動を 抑えられなくなる

そうなのだ

願いを 語ることは
ここではない どこかへ向け

最初の一歩を踏み出すことと
同じなのだ

だから

意識的に 見つめることを避け
無意識に 目を背けてしまうのだ

では どうしたら 
まっすぐに 願いを見つめられるのか

無意識に あるのならば
ひとりでは 探すことは難しい

それには 相対してくれる 
他者が 必要になる

語りを 聴いてくれる
耳が 必要になる

その他者が
無意識を 意識に持ってきてくれるのだ

無意識で あったとしても
心の中に あるのならば

完全に 気配を消すことはできない
話す言葉の中に 潜んでいる

自分では その気配に気づけないが
他者ならば 

自分と違う 他者ならば
その違和感に 気づくことができる

言葉の選び方 音の強さ
話の間 目線

シグナルは 至る所にある

そこを捉え 問いとして返すことで
無意識は 意識へと変わっていく

秘めた願いは こうして
ようやく 自分のものになっていく

では そんなに大変なことをしてまで
願いは 見つめた方がいいのか

いっそのこと
気づかない方が 幸せなのではないか

その答えは 
願いが 願いとして心に在る経緯が
教えてくれる

どうして 願いは 願いになったのだろう
忘れ 消え 無くならないのだろう

願いが 他の一時的な感情と異なり
願いという 名前にまで
育まれるのには 理由がある

日々感じる たくさんの事柄の中から
取捨選択があり 最後まで残った
どうしても 諦められないもの

それが 願いだ

では
どうして 諦められないのだろうか

それは 何かしらの痛みと 
繋がっているからだ

その人を その人らしくさせている
根源のような痛み

どうしても 欲しかったものが 
手に入らなかった

大切にしていた何かを 
失ってしまった

その痛みが 願いを 
願いとして 育てている

であるならば

願いが 人生の痛みから
生まれ出たもの だとしたら

それを知り得た方が
自分に対して 誠実に生きているような 
気がしないか

辛い出来事が あったとしても
それでも 前を向いて
生きれるような 気がしないか

だからこそ
願いは 明らかにする必要がある
語る意味が あるのだ

さあ

いまこそ 
その願いを 声に出し 
自分の言葉で 語ろう

願いは 待っている
あなたが まっすぐに見てくれることを

願いを 語り
絵と詩を合わせた 作品で 
ふりかえる取り組みを 続けています

描画を希望する方は 
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メール:thorium.atom90@gmail.com


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