MIT Sloan Sports Analytics Conference(SSAC)とは?
皆さんはMIT Sloan Sports Analytics Conferenceをご存知だろうか?これはMITのBusiness SchoolであるMIT Sloanの学生が主催で開催しているSports産業におけるAnalyticsの重要性・役割をテーマにした年次イベントである。
第一回の開催は2006年でMIT SloanのEMS Club(Entertainment, Media and Sports Club)を監督していた、NBAのHuston RocketsのGMとして有名なDaryl MoreyとKraft Sports Group(NFLのNew England PatriotsやそのStadiumも保有する大手投資会社)のVice PresidentのJessica Gelmanの音頭で始まったもの。最初は百数十人規模の参加者のカンファレンスであったが、年々参加者を増やし、今ではチケット価格が600USDするにもかかわらず、3,000-4,000人の参加者を集める全米最大のSports Analytics関連カンファレンスとなっている。
業界からの注目度も高く、MLB, NFL, NBA, NHLやMLSのチームやリーグ関係者(含む、オーナー・GM・コミッショナー・選手)、メディア関係者、大学関係者多数が全世界から集まるイベントとなっており、この後のSports業界の方向性を占う最もホットなイベントとなりつつある。
2017年のSSASは3月3日-4日の2日間に渡りボストン市内で開催。私も初めてこのイベントに参加したが、その熱気に驚かされた。2日間に渡り、各テーマに基づいたKey Note SpeechやPanel Discussionが30本以上開催される一方、Sportsに関連する新たな事業の企業ブースや最新のSports Tech関連の研究結果の発表、Tech関連スタートアップのCompetition等、Sports Techに興味のある人にとっては時間がいくらあっても足りない、たまらないイベントであった。尚、Key Note SpeechやPael DiscussionはYou Tube上で有料($29.99/年)で配信されている模様。2016年までは無料だったので、ここもこの分野の盛り上がりを一つ象徴している。
今後の記事では、このカンファレンスで感じたことを以下のようなテーマから少しづつ記載して行こうと思う。
1)Sports放映権ビジネスの今後(FBやTwitterはSports観戦をどのように変えるのか) 公開中
2)Sportsにギャンブルは必要か(Fantasy Sportsの米国スポーツに与えている影響) 公開中
3)e-sportsは本当にスポーツなのか?4大スポーツを脅かすのか? 公開中
4)なぜNBAはMLBやNFLを超えるビジネスとなったのか? 公開中
5)WBCはBaseballのGlobal化に繋がるか?~北米4大スポーツのGlobal戦略~ 公開中
6)学生スポーツとビジネスについて考える 公開中
7)Moneyball 3.0(Moneyballから15年、今後Sports Analyticsはどうなってゆくのか?) 公開中