人を楽しませるスポーツロボット
スポーツロボットがこれまでにない娯楽を生み出して、人を楽しませる話を書きます。
スポーツロボットの使いみちとして、人間を知ること、人間の能力を高めることについて、以前紹介しました。
人間を知ること、人間の能力を高めることは、それぞれ科学的、工学的なことであると言えるでしょう。人間を楽しませることは、文化的と言えると思います。
スポーツロボットの娯楽に関連して、テーマパーク、ペット、玩具、広告、娯楽施設についてまとめ、スポーツロボットがもたらす娯楽の可能性を探ります。
テーマパーク
ディズニーは研究所をもっていて、研究成果をディズニーランドなどのテーマパークや映画に応用しています。
ディズニーランドでは、カントリーベア・シアターなど、機械じかけの催しがいたるところで行われています。
また、キャラクターを演じるキャストの負担は大きく、ロボット技術による代替が望まれます。
実際、ディズニーの研究所は、アクロバットを行うロボットを開発しています。
現在のキャストや機械じかけのキャラクターをロボットで代替するためには、ロボットは決まった動作をするだけでなく、ゲストの様子に応じて適切な応答を返すための技術が必要です。加えて、ロボットはゲストを楽しませる豊かな表現を行う必要があります。
スポーツロボットは人間のプレーに対して適切に応答するため、ゲストに対する反応にも応用できます。また、スポーツロボットは俊敏な運動が可能なので、キャラクターの魅力的なアクションを再現できます。
ペット
話相手になったり、話はしないけど交流できる人工物があります。
シーマンやどこでもいっしょは話をするゲームです。
最近はスマートスピーカーも簡単な話はしてくれます。Papper もよく喋ります。
アプリだと、りんな、SELFのロボットなどがあります。
スポーツロボットにとって、会話は主な機能ではないですが、その土台となる、人間の気持ちや気分を推し量る機能は共通しています。このため、スポーツロボットの開発を通じて、対話への貢献もあるように思います。
必ずしも会話できなくとも、通じ合うものはあります。
ペットロボットと言えばイヌ型ロボットのAIBO。
LOVOTは会話はしませんが、人間に愛されるロボットです。
パロも人間を癒やすことができます。
スポーツロボットも同様に、スポーツを通じて家族と心を通わせるパートナーになりうると考えます。
このような人工物をエージェントといい、エージェントの作り方は活発に研究されています。
玩具
ロボット開発や工場や研究所だけでなく、家庭でも、趣味として行われています。マイクロマウス、ROBO-ONE などです。
対戦ロボットのテレビ番組もあります。日本でもやっていました。
ドール型の踊るロボットもあります。
等身大の歌うロボットもありますが、これは研究者たちの仕事です。
近い将来、家庭で個人がロボットをもち、機能を与えるようになると考えます。そこでスポーツロボットは、紹介したロボットのように、育てられ、互いに競わせるロボットや演芸をするロボットになると考えます。
広告
人を楽しませる広告があります。広告塔としてロボットが使われるケースがあります。
村田製作所のロボット。
オムロンの卓球ロボット。
ホンダのアシモ。
Boston Dynamics を買収した Softbank。
多くの企業が広告にスポーツアスリートやロボットを利用しています。同様に、各企業が自社を代表するスポーツロボットを開発あるいは購入し、それを広告に利用することが考えられます。
VRゲーム
VRのエンターテイメントを楽しませる施設が作られました。
同様に、スポーツロボットを利用した娯楽施設も作られると考えます。現在、スポーツトレーニング施設で使われている映像提示などの発展としてもありえそうです。映像提示には、ゴルフの打ちっぱなしのフォーム確認、バッティングセンターの投手映像、卓球の軌道提示などがあります。
まとめ
現在のテーマパーク、人工ペット、玩具、広告、娯楽施設などを振り返り、スポーツロボットを利用する可能性について検討しました。
スポーツロボットについてまとめています。
自己紹介。
スポーツロボットを作ってます。