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2018年 ベストライブ TOP7

 なぜTOP7という中途半端な数字なのかと言えば、年間を通して観たライブが(まだ控えているイベントもあるけど)22本しかないためだ。TOP10って、半分ランクインするやん、7に抑えとこ。という理由です。てか22本かぁ。もっと行ったような気もするねんけどな(うち2本はトークライブですし)。

No.7
6/28 THE BAWDIES “Thank you for our Rock and Roll Tour 2004-2019” @KYOTO MUSE

 THE BAWDIES 15周年ライブ。高校から付き合いのある友人と行ったのだが、「あれ、なんか大学の時もBAWDIESの周年ライブ行ったよなぁ? あのフラカンとの対バンの時の。もしやあそこから5年経ってんの? めっちゃ怖ない?」なんて話をしながら会場に足を踏み入れた。ルックス映えも相まって、憧れのビートルズばりにアイドル的な人気があったメジャーデビュー当時から現在に至るまで、フェスも含めで要所要所観てきたけれど、現在がいちばん、かっこよさも色気も、パワフルさも抜け感も備わっていて良いなと思う。相変わらずROYくんのMCが暑苦しくて(笑)、そこも良かった。HOT DOGの曲入り前の寸劇も、そうそう、こんなんだったわ、と思いながらめちゃくちゃ笑った。15周年、本当におめでとうございます。かっこいい30代がいてくれると、20代の残り、希望を持ってがんばれます。



No.6
11/4 空きっ腹に酒×chelmico×JYOCHO×あっこゴリラ×パノラマパナマタウン×DENIMS×YUKITERO×AAAMYYY×プリマ旦那 “空きっ腹に酒Presents「クアトロインザハウス」”@梅田Club Quattro

 前にここにも感想を書いたので手短に。空きっ腹に酒というバンドは過去、2014〜2015年にかけて、『10カウント』という「10ヶ月連続で梅田クラブクアトロで対バンイベントを開催する」試みをやってのけていて。私は就職の都合で一度大阪を離れたので、イベントのすべてを見届けることはできなかったけれど(悔しくして血涙が出る思いだった)、その後も着実に大きくなって、この『クアトロインザハウス』を迎えたという物語性にグッとならざるを得なかった。そういえば10カウント中に前ベースが突然脱退し、そして10カウントが終わると同時に、当時はサポートで参加していた現ベースが正式加入したこともあったなぁ、なんてステージを観ながら感慨深くもなった。
 それにしてもこの日はヒップホップ/ラップにゆかりのあるアーティストが多く出演していたので、「言葉の力」みたいなものを全身で感じた。言葉数が多い分、伝えたいことの濃度がめちゃくちゃ高くて。本当に全アーティストかっこよかった。


No.5
11/28 あいみょん “AIMYON TOUR 2018 -HONEY LADY BABY-” @Zepp Namba

 あぁ、あいみょんって実在してたんやなぁと思った。2年くらい前までは、関西のインディーズバンドと同じライブハウスで歌っていることも多く、「あいみょん」って最近よく聞くけど、どんな子なんやろ?と思っていたのだが、いつの間にかメジャーデビューしていた。“君はロックを聴かない”がFM802のヘビーローテーションになってから、「あぁ、これがあいみょんか」となったのが去年。関ジャムでも取り上げられ、いしわたり淳治と蔦谷好位置のふたりから高評価を受けていることにも驚いた。そのあいみょんが、私が観ているステージに、いま、立っている。それだけでもだいぶ「すごいこと」だった。
 リリースツアーではなかったために、現在のあいみょんの総決算のようなライブだった。音源を聴きまくっていたから知っていたけど、やっぱり圧倒的に曲が良い。すごい。“あなたのために”は私のために歌ってくれたのかなと勘違いしてしまうくらいには刺さりました。ありがとう。


No.4
7/6 奇妙礼太郎 “ビルボード スペシャルセットワンマンライブ 2018 “P”” @Billboard Live Osaka

 数ある「大人の嗜み」というものの一部を味わわせてもらったライブだった。ついに憧れのビルボードで奇妙礼太郎。バンドセットな上、ホーン隊とパーカッションも彩りを添えてくれるという豪華布陣。しかもおしゃれなカクテルとおつまみを味わいながら音楽が聴けるって、どういうことなの。こちらも高校時代からの友人と行ったのだが、「なんか、私らも大人になったなぁ」とあまりの感慨深さにふたりしてため息をついてしまった。奇妙さんの伸びやかさと漂う色気にただただ酔いしれ、胸がいっぱいになった夜だった。ライブ体験としては最上級だったと思う。



No.3
3/18 エレファントカシマシ×スピッツ×Mr.Children “30th Anniversary Tour “THE FIGHTING MAN” Special ド・ド・ドーンと集結!!〜夢の競演〜”@さいたまスーパーアリーナ

 3回目の申し込みでなんとか注釈付きの席を滑り込みで当てた。諦めないで本当に良かった。メジャーデビュー30周年のエレカシ、昨年結成30周年を迎えたスピッツ、メジャーデビュー25周年を迎えたミスチル。26歳の私からしたら途方もない数字だ。自分の年齢以上に、同じ「バンド」というものを続け、守り抜いてきたんだから。
 ライブはと言えば、「最高」のひとことに尽きる。バンド歴的にもトップバッターを勤めるのは久しぶりというスピッツからはじまり(そりゃそうですよね、私もここ10年観たことないもん笑)、人生で2度観ることはないだろうと思っていたミスチル(2回目がやってきてくれてうれしかった!)、そして初めて観るエレカシ。不器用で無骨な宮本さんを筆頭に繰り出される楽曲のまっすぐさといったら。全身全霊で「男の美学」みたいなものを突きつけられて、とてもシビれた。かっこ悪さも、かっこよさも、全部がエレカシ。



No.2
7/4 チャットモンチー “CHATMONCHY LAST ONEMAN LIVE〜I Love CHATMONCHY〜” @日本武道館 ライブビューイング

 高橋久美子脱退後からはあまり積極的に追いかけてこなかったので、なんとなく気が引けてしまって武道館のチケットは申し込みすらしなかった。できなかった。だけれど、やっぱりどうしても最後を見届けたくて、ライブビューイングのチケットを取った。当日の朝に。
 もう号泣だった。想像以上に涙が止まらなくて、自分でも引いた。この武道館公演は、チャットモンチーの軌跡をたどる旅でもあり、1曲1曲に詰まった自分の思い出に再会する旅でもあった。
 「続けてきたことをやめる」という決断は、私にとってはおそろしいことのように感じられていた。続けてきたことの否定にもなりうるような気がしていて。でも彼女たちは清々しく、「やりきったから」と言った。その力強さと神々しさといったら。武道館のステージの上で涙を流しながら抱き合っていたふたりはうつくしかった。サラバ、チャットモンチーと私の青春。でも彼女たちは、ここで終わりではなく、永遠に語り継がれていくのだと思う。


No.1
10/13 Base Ball Bear×キュウソネコカミ “LIVE IN LIVE〜I HUB YOU〜” @Namba Hatch

 数々の対バンライブというものを観てきた。文脈のあるもの、ないもの。共鳴しあっているもの、ぶつかり合っているもの。互いに初めましてのもの、すでにリスペクトしあっているもの。対バンの数だけそれまでの物語があり、ライブハウスの中で爆発が起こったり起きなかったり。Base Ball Bear 9年ぶりの対バンツアーのどの公演の中でも、あまりこれまで縁もゆかりもなさそうだった組み合わせに、こんなに泣かされるとは思ってもみなかった。
 「アンコールは、対バンイベントということで、せっかくだしね」という、Base Ball Bear・小出祐介(Vo&G)のMCでステージに上がってきたキュウソネコカミのオカザワカズマ(Gt)。学生の頃からのファンで、自らが楽器やバンドをはじめた原点はBase Ball Bearだったという彼。「どの曲コラボしたい? って聞かれて、いろいろ考えて。それこそ、“彼氏彼女の関係”とか……」と言って会場から悲鳴を誘った上で繰り出されたのは“changes”。イントロのギターがはじまった瞬間、会場のざわつきは広がり、私と友人はめちゃくちゃに泣いていた。ギターの弾き方、音色が、ベボベの元ギタリスト、湯浅将平のそれそのままだったからだ。愛とリスペクトが生み出した、奇跡のコラボだった。目の当たりにできて本当によかった。いままではどちらかと言えば、先輩バンドからかわいがられてきたベボベが、キュウソには先輩しているところも見られて、それにもグッときた。
 湯浅が脱退して、それでも足を止めることなく進んできたBase Ball Bear。6月に行った3人映えツアーを終え、この対バンツアーで3人のベボベも完成のフェーズに入っていることもしっかり感じて、本当にたのもしいなと思った。ファンにとっては、自分の好きなバンドがこれからも続けていくと宣言してくれることが、たまらなくうれしいのだ。安心して好きでいさせてくれるというのは、なによりしあわせなことだから。



<番外編>
8/23 スピッツ×サニーデイ・サービス×My Hair is Bad×indigo la End “ロックロックこんにちは”@Zepp Namba

 台風のせいで中止になった公演。本当にたのしみにしていたから、あまりの悔しさに、見ていないのにめちゃくちゃ印象に残っている。どのバンドも多忙だから、振替公演も叶わなかった。まさに今年の漢字のまんま、「災」である。くそぅ。

8/15 ELLEGARDEN×ONE OK ROCK “THE BOYS ARE BACK IN TOWN TOUR 2018”@ZOZO MARINE STADIUM

 チケットは当たらなかった。待ちに待っていたELLEGARDENの復活ライブは、スタジアムの外で聴いていた。いた場所がステージから離れていたため、MCはまったく聞こえなかった。でもそんなことは些細なことだ。10年という時が経ったにも関わらず、楽曲たちは色あせずに私たちの胸を刺した。“高架線”、まじで最高だったなぁ……。イントロが鳴った瞬間の高鳴りをなんと例えよう。

5/30 Mond×The Songbards×ペペッターズ×Easycome×西村竜哉 “Mond 『ユージュアル』リリースツアー 大阪編”@心斎橋Pangea

 Mondはこのツアーのあとに解散してしまった。久しぶりに好きな声を持ったバンドを見つけた、と思ったのにな。でもこのライブで出会ったバンドたちはどれもすてきだった。ペペッターズはまた観たいと思ってまだ叶っていないので、来年こそは。
 ちなみにペペッターズはチャットモンチーのトリビュートで“こころとあたま”を担当している。



<まとめ>No.1 Base Ball Bear×キュウソネコカミ “LIVE IN LIVE〜I HUB YOU〜” @Namba Hatch
No.2 チャットモンチー “CHATMONCHY LAST ONEMAN LIVE〜I Love CHATMONCHY〜” @日本武道館 ライブビューイング
No.3 エレファントカシマシ×スピッツ×Mr.Children “30th Anniversary Tour “THE FIGHTING MAN” Special ド・ド・ドーンと集結!!〜夢の競演〜”@さいたまスーパーアリーナ
No.4 奇妙礼太郎 “ビルボード スペシャルセットワンマンライブ 2018 “P”” @Billboard Live Osaka
No.5 あいみょん “AIMYON TOUR 2018 -HONEY LADY BABY-” @Zepp Namba
No.6 11/4 空きっ腹に酒×chelmico×JYOCHO×あっこゴリラ×パノラマパナマタウン×DENIMS×YUKITERO×AAAMYYY×プリマ旦那 “空きっ腹に酒Presents「クアトロインザハウス」”@梅田Club Quattro
No.7 THE BAWDIES “Thank you for our Rock and Roll Tour 2004-2019” @KYOTO MUSE

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