Kawaii future bassのサンプルでトラックを作ってみた
こんにちは!音楽ライターの村上です。
今回は、Kawaii future bassの音源を使い、トラックを作ってみようと思います。
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Kawaii future bassとは?
名前の通りKawaiiとFuture bassを組み合わせた造語。シンセを使った可愛らしい音色とお洒落なコード、ポップなゲーム音や効果音、声ネタなど、賑やかで明るい一方、Future bassと名乗るだけある太いベースが特徴です。
元々はSnail's Houseが投稿する際にそのタグを付けたことが始まりですが、今や可愛いらしい音色のダンスミュージック全般がこう呼ばれることもあり、幅広いジャンルを指します。
Noteでもっとくわしく解説
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今回は、Kawaii future bassの制作に使えそうな可愛らしい素材をピックアップしながら、それを使って簡単にトラックを作ってみます。
1.イメージ・音源探し
ひとまず実直に、キーワード検索で「Kawaii」を検索してみます。
するとクラップやチップチューン、声ネタなどが登場しました。検索結果で出てきた4種程のパックを、ひとつずつ見ていくことにします。是非参考にしてください。
・ボーカルサンプル
Vocal Kawaii Bass
ダンスミュージックに使えそうなもののほかに、生音に合いそうなしっとりとした歌声も多く収録されたパック。
一方でドラムやシンセはKawaii future bassに使えそうな可愛らしいポップなものが揃います。
・声ネタやシンセドラムのワンショット
Kawaii One Shots by Varien
TOKYO Nightsというタイトルだけあって、どこか落ち着いた印象のサンプルが多くあります。
・日本語の声ネタのワンショット
Kawaii One Shots by Varien
少し早回しして使うことでよりポップな印象になりそうです。
・英語の声ネタのワンショット
Vocalcium by MYLK
Kawaii future bassと音作りが似ているジャンルとしてHyperpopが挙げられるため、そこからも探してみます。
Garden Toys, a Petal Supply moment
Aquatic Wildlife Processing, an underscores moment
チップチューンのタグも覗いてみましょう。
Hyper Potions Treasure Chest
2.キーを決めて土台をつくる
一通り見て雰囲気を掴んだところで、キーをCに決め、上記のパック「Aquatic Wildlife Processing, an underscores moment」 からメロディとなるループ音源をダウンロードします。
MO_US_170_synth_loop_gumball_Cmaj
さらに、同じキーのメロディを探していて見つけたパック「Emo Pop Vibes 2」からもメロディを拝借することにします。
AU_EPV2_175_synth_pluck_loop_two_wrongs_teenager_dry_Cmaj
これを重ねたものがこちら
次に、同じキーでポップで使い勝手のよさそうな明るい音色のドラム音源を探します。今回は「Pop Colors」や「Future Houce 6」、「Vocal Kawaii Bass」のサンプルを中心に選びました。
AU_FHM6_clap_one_shot_arresting
KB_loop_epic_drums_you_never_140
これらを使い、土台となるドラムパターンを2種類作りました。ドロップ前後でドラムトラックを分けます。
・ドラム1
・ドラム2
ちなみに、作る楽曲のキーやBPMが既に決定している場合や、他のサンプルや楽器との相性を見てからサンプルをダウンロードしたい場合、「Splice Bridge」というプラグインが非常に役立ちます。
使い方はSpliceアプリの「Apps & Plugins」からダウンロード後、普段使っているDAWにインサートするだけ。Spliceのアプリからサンプルを再生すると、インサートしたトラックに波形が読み込まれ、DAW側で再生されます。DAWの設定を反映できるので、キーやBPMも作っている楽曲に合わせて再生することが可能。制作中の楽曲との相性を確かめたり、キーやテンポを変化させたことによる印象の違いを確認しながらサンプルを試聴することができるのです。
3.楽曲をブラッシュアップ
導入に落ち着いたメロディが欲しくなったので、探していきます。今度は上記のパックに限らず、キーワード検索で「Melody」と検索してキー指定で絞り込みます。
シンセポップを彷彿とさせるメロウなサンプルを選びました。
NP_100_melodic_loop_rushhour_Cmaj
今回はBPMは無視し、BPM100のものをDAW側で170に揃えて使っています。テンポを大きく変えたので、サンプルの印象も変化しますね。
4.声ネタを追加
このジャンルに欠かせない、声ネタも使っていきます。今回は、「1、2、3!」という掛け声と「やっほー!」の2種類の声を使用。
Varien_ya-ho
「1、2、3」の「3」の部分を減衰させて消し、そこに「やっほー!」の声ネタをかぶせることで4拍で収まるように調整しました。
5.最終調整
少し頼りないので効果音やベースを重ねていきます。効果音は「Hyper Potions Treasure Chest」のものを使っています。
HYPER_POTIONS_fx_one_shot_treasure_get_08_C
HYPER_POTIONS_synth_one_shot_arpeggio_chip_riser_C
できたのがこちらです!
今回はサンプルのみを使用し作りましたが、プリセットをダウンロードしてシンセサイザーを使用すれば、さらに幅広い作曲をすることができそうです。
また、他のサンプルと組み合わせてみると印象が変わるサンプルも多々。
気になったらダウンロードして曲に入れてみるなど、試行錯誤しながら様々なサンプルを使って楽曲を作ってみると、新たな発見があるかもしれません!
さっそくはじめてみる!