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奇跡的な最期となるための3つの条件

先日、長く通院していたワンちゃんの飼い主さんから『亡くなりました』という報告を頂きました。

重い病気を患っていましたが、それでもすごく長く頑張っていました。

ずっと病院に通ってくださった飼い主さんのおかげでもあると思います。

もうそろそろ厳しいかもしれないと思われる時から、飼い主さんも覚悟を決めて色々とお話ししてきました。

その飼い主さんがら教えていただいた最後の様子が、私が考える最も穏やかな最期の条件をすべて満たしていたので紹介したいと思います。


1.長きにわたって苦しまない

病気が末期の状態だと分かっていても、動物が痛がったり、発作を起こして苦しんでいる姿は、動物も当然ですが見ている飼い主さんもとても辛いと思います。

そのワンちゃんは、最後の方には食欲が無くなって食べられなくはなりましたが、すごく苦しんでいる様子はなかったとのことでした。


2.飼い主さんに抱かれながら

最期の時がいつ来るかということは、完全にはわかりません。飼い主さんが留守の時や動物病院で迎えることもあります。

その時を迎えるにあたって、飼い主さんの腕の中以上の場所はないのではないかと私は思います。


3.家族に見守られながら眠るように穏やかに

ご家族皆さんが見守る中、その様子はまるでスッと眠るかのようだったとのことでした。


このお話をされながら飼い主さんは、当然さびしくつらいながらも、満足された様子でした。

また落ち着いたら動物病院に顔を出しますとおっしゃっていました。

私もその話を聞いて、さびしいながらも以前から私が思っていた最も穏やかな最期の様子だったので、少し安堵しました。


最期の時はどのようになるのでしょうか?


この質問は今までに何度も飼い主さん達に頂きました。

正直、これについては神様でもない限り、我々にもわからないのです。

これまでの経験談だけはお伝えすることが出来るのでしています。

苦しまないで穏やかに。というのはほぼ全ての飼い主さんの望みだと思います。

でも、その条件をすべて満たすということは『奇跡』に近いことだと私は思います。

願わくは、すべての動物がそうであって欲しいです。


この仕事をしているためか、私は常に『』というものを意識して、身近なものとして生活しています。

すべての生物は必ずその時を迎えるので、そのあり方について考えていきたいです。




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