動物の歯科処置
2022年になりましたね。今年も宜しくお願い致します。
今年のnoteの目標は、週1回は記事を書くことです。
まぁ、それ以上出来たらより良いんですけどね。(笑)
さて、皆さんは動物の歯科処置と聞いてどのような印象を持ちますか?
手術と比べてどちらが大変だと思いますか?
個人的な感想を述べますと、歯科処置はけっこう簡単に出来るんじゃないかと思っている飼い主さんが多いのではないかと思うんです。
何が言いたいかと言いますと、
動物の歯科処置は結構大変なんです。(私は)
なぜ大変かというと、動物を不動化させるため『麻酔』が必要だからです。
抜歯や縫合が必要な場合は、手術と同じことなので、ここであげる歯科処置とは、歯石取りのことです。
診察をしていると、けっこう気軽に『歯石取ってください』と言われることがあります。
人間の場合は、歯医者さんに行って口を開けてじっとしていると歯石を取ってもらえます。
動物の場合は、この口を開けてじっとしているが難しいのです。
おとなしい子だと、無麻酔で歯石取りをする動物病院やサロンもあるようです。かなり高齢だったり、軽度な場合はそういったところをお勧めすることもありますが、うちの病院では麻酔をして歯石取りをしています。
歯石を取るという処置自体はそこまで難しくありません。
しかし、麻酔が必要なので、麻酔をかけられる状態なのか、他に疾患がないか調べる術前検査の方が労力を要します。
それに、歯石がついているだけでほとんどの子は健康なので、麻酔によって状態を悪くすることは出来ず、健康なままでお返ししないといけません。
万が一にも麻酔で死亡させたりするわけにはいきません。実際にそういうことは起こりうることです。
もちろん、歯石を取るということは動物の健康を維持するためには必要です。だからこれからもしっかりと実施していきます。
私が何を言いたいかと言いますと、歯石取りは『簡単なもの』ではないということです。
私も、定期的に歯医者さんに行って、歯石を取ってもらっているのですが、処置台に座って口を開けて待っている間、うらやましすぎていつも泣きそうになります。(笑)