霊界からの働きかけ 3
先に、「シルバーバーチの霊訓」の中の霊界からの良い働きかけが自動的に行われる様々な場面の中の「人の役に立つ行為」に関する記述を中心に行ったわけですが、もう一つの、瞑想や祈りなどによって霊界からの良い働きかけを受け取りやすくすることについて考えてみましょう。その前に、まずは、「心構え」から見ていきましょう。
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取越苦労ばかりしている人間が多すぎます。その心配の念が霧のようにその人を包み、障害物となって霊の接近を妨げます。知識を具えた人までが取越苦労をされている。人間にとって最大の恐怖は死でしょう。それが少しも怖いものではないことを知り、生命が永遠であり、自分も永遠の存在であり、あらゆる霊的武器を備えていることを知っていながら、なぜ将来のことを心配なさるのでしょう。
不幸の訪れの心配は不幸そのものよりも大きいものです。その心配の念が現実の不幸よりも害を及ぼしています。
(シルバーバーチの霊訓2 P42-43)
私たち霊界の者は出来るだけ人間との接触を求めて近づこうとするのですが、どれだけ接近できるかは、その人間の雰囲気、成長の度合、進化の程度にかかっています。霊的なものに一切反応しない人間とは接触できません。霊的自覚、悟り、ないしは霊的活気のある人とはすぐに接触がとれ、一体関係が保てます。そういう人はスピリチュアリストばかりとは限りません。知識としてスピリチュアリズムのことを知らなくても、霊的なことを理解できる人であればそれでいいのです。とにかく冷静で受容的な心を保つことです。取越苦労、悩み、心配の念がいちばんいけません。それらがモヤをこしらえて、私たちを近づけなくするのです。
(シルバーバーチの霊訓4 P172-3)
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上記のように、シルバーバーチは、取越苦労、悩み、心配の念が、霊界からの良い働きかけを遠ざけてしまうと語っています。まずはこれらの事がらを、日々の生活の中から取り除くよう努力することが肝心です。
とはいえ、コレがなかなかできませんよね。日々、雑事に追われ、人と人の間に挟まれ、生活に疲れ、孤独感に苛まれ・・・まあ、これがこの世で生きることなのでしょうから仕方ありませんね。
普通に歳を取っていっても、老後やお墓の心配もありますし、病気になったらどうしよう、ボケてしまったらどうしよう、回りに迷惑を掛けてしまったらどうしようと思う人も多いと思います。
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上記にエリザベス・キューブラー=ロスを紹介していますが、「死の研究」の第一人者の彼女は、1995年に脳梗塞に見舞われ左半身麻痺となり、2004年に自宅で亡くなりました。彼女は、次のような言葉を残しています。
神は痛烈だった。脳卒中で倒れても、私の頭脳は明晰だった。試練の中でレッスンを教えよと神は言われた。左半身は不随になったが、わたしはまだしゃべることができ、かんがえることができた。
うけとることを、ありがとうということを、私は学ばなければならない。忍耐と明け渡しを学ばなければならない。若いころからずっと、与えることばかりで、受け取ることを学んでこなかった。愛を受け、世話を受け、介護するよりされることを学ぶ。それが私のレッスンだ。ライフレッスンより
私たちは霊であり、各々が各々の目的を持ってこの世に生まれ変わってきています。100人いれば100人の目的を持って転生してきています。ですので今生の課題(レッスン)もまた人それぞれ違うという事ですね。
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少し脱線してしまいましたが、
取越苦労、悩み、心配の念が、霊界からの良い働きかけを遠ざけてしまうわけですから、事あるごとに、
●今世は一度きりである。
●魂は不滅で死後も存続する。
●現世で何よりも大切な事は、愛を持って他者に接し、役に立つ行為を行う。
●そのような行いには霊界からの援助が行われ、常に守護霊や指導霊に見守られている。
このような真理を呼び起こすようにしていけば、少しずつ少しずつ落ち着きを取り戻していくのではないでしょうか。
そして、長い長い時間をかけて、この世での物事への執着を少しずつ捨て去ることによって基盤はより安定していくことになります。
魂が目覚める期間は、人により異なり様々です。臨死体験や大病から生還される時に身をもって自分自身が霊であることを体験すれば、目覚めるのは早いかもしれませんし、現世の物質価値観やその価値観に則した道徳観念が染み付いている場合などは、その自分自身を安定にさせていた枠組みから抜け出すには時間がかかるでしょう。
いずれにせよ、まずはこのような霊的な真理を常々思考の基盤に置き、少しずつ取越苦労、悩み、心配の念を取り除き、心の安定を図る努力が必要なのだと思います。
私的には、「愛を持って他者に接し、役に立つ行為を行う」が課題だと思っています。合わない人とは、どうしても合わないですし(前世からの持越しか?・笑)。
「罪を憎んでも人を憎まず」が自分自身の思考調整となりますが、感情面では難しかったりしますね。現世を生きている間に解決できる自信はありません(笑) つづく~