#03 - Rollei 35 S
すっかり出番が少なくなってしまったカメラたち。
「せめて note でお披露目させてもらえれば」企画の第3弾として、今回は Rollei 35 S を紹介させていただきます。
少しでも「フィルムカメラを楽しんでみようかな?」な方々の参考になれば幸いです。
どんなカメラ?
どうですかこの見た目?
はい、そういうことです!
このコンパクトさと、ドイツらしく質素で洗練されたデザイン。
一切のムダのないコンパクトなボディに最高の技術が投入されています。
これが Rollei 35 の魅力です。(ロゴもカワイイ!)
向かって左に絞りダイアル、右にシャッター速度ダイアル、真ん中が焦点距離ダイアル。レンズは沈胴式の "Sonnar 2.8/40 Made by Rollei" です。
露出計(CDS)を動かすには電池が必要ですが、そのほかの機能は完全に機械式です。露出計を使わなければ電池もいりません。(古いカメラと付き合う場合は単体露出計がおすすめです。)
距離計はついていませんので焦点距離の設定は目測です。でもまあ、広角寄りなので絞ればそこそこラフにいけるし、多少ピント外してもそれはそれで味のある写真と思えば良いのではないでしょうか?
そんなことより、カバンに入れておいても苦にならないこのコンパクトさ!(出っ張りを除くとW:97, H:60, D:32、でも重さは320g。)
フィルムカメラ候補として、 Rollei 35 をお忘れなく!
とは言ってはみたものの、露出も焦点距離も自分で設定しなければなりませんので、「普段持ち歩いてスナップショット」用の機材としては向かない、それなりに気合が必要とされる機材です。
情報
初代の Rollei 35 は1967年ドイツに生まれます。ドイツの名門カメラメーカー、ローライが送り出した高級コンパクトカメラ。
開発者はHeinz Waaske。 彼は、Wirgin社にいたときにリーダーとして16mm フィルムを用いたサブミニカメラ Edixa 16 も開発しています。(出典:https://camerapedia.fandom.com/wiki/Heinz_Waaske)
日本で発展を遂げた16mmカメラが、ローライ35の開発に少なからず影響(インスピレーション?)を与えた可能性も否定できないのでは?
今回紹介の Rollei 35 S は、1974〜1980年。
Sonnar f2.8/40 搭載の Made by ROLLEI SINGAPORE。
おわりに
その後コンパクトなカメラはいくつも開発されていますので、同じようにコンパクトなカメラはあります。しかし、このメカメカしい姿と、高級レンズを詰め込むなど本気度合いを持つカメラは少ないのではないでしょうか。
(作例がなくてすいません。いずれ機会があれば記事にしてみます。)