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J.S. バッハ:管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068 (G線上のアリア)

Orchestral Suite (Overture) no.3 in D major, BWV 1068
  00:09 - I. Ouverture
  06:18 - II. Air ⇒ これが後に「G線上のアリア」に編曲された原曲
  10:48 - III. Gavotte I/II
  14:00 - IV. Bourrée
  15:04 - V. Gigue
演奏:オランダバッハ協会 録画:2017年10月15日 演奏時間:17分51秒

≪お急ぎの方は、Youtube画面下の時間バーを6分18秒に合わせてください≫


バッハは、王侯・貴族の宮廷に勤務し演奏家として、作曲家として、生活の糧を得ていました。

この管弦楽組曲から想像して頂けるでしょうが、作曲した音楽の多くは、
きらびやかで、華やかで、社交界の優雅な談笑や、艶やかな舞踏会をイメージできます。

その音楽の多くは、大衆には関係のない処で奏でられ、庶民からすると
ある意味では、憎しみの象徴でもありました。

当然、バッハの死後、その膨大な音楽は民衆から忘れ去られていきました。
(というより、民衆に届くところでは演奏されていなかったのです)


その、バッハの時代から時が流れ、ロマン派時代、バッハの生きた時代から100年くらい後、ドイツのバイオリニスト、アウグスト・ヴィルヘルミが、このBWV1068の第2楽章をヴァイオリンとピアノのために編曲し、その曲がバイオリンのG線のみを使って演奏するので「G線上のアリア」と呼ばれ、
巷に広まっていったのです。

詳しいことはよく判らないが、この曲は何処かで聴いたことがある・・・と仰られる方が大変多い、有名なメロディです。

ところで「G線上の」は「げーせんじょうの」とドイツ語発音で読む方が、
カッコいいですよ!(o^―^o)


さて、今回のビデオをご覧になって、お気づきと思いますが、指揮者が
弾いている楽器は何だろうと思われませんでしたか?

これは、ピアノの原型でチェンバロといいます。か細い音しか出せませんので、オーケストラなどと一緒に演奏すると埋もれてしまい、音が良く判らないので、現在では殆ど演奏には使われません。

バッハの時代、ピアノという素晴らしい楽器は発展途上にあり、このチェンバロが鍵盤楽器の中心でありました。
このことが、バッハの音楽を埋もれさせてしまった一因でもあったと思うのです。

別の表現をすれば、バッハの時代にピアノが登場していたら、バッハの音楽への人気は飛躍的に高まっていたであろうと思うのです。

ということで、ピアノとチェンバロの演奏を比較してみたいと思います。

⇒ J.S. バッハ:イタリア協奏曲 BWV1068 へ
  お進みください。


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