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非ゲーマーが一年で覚えたeスポーツのことば

はじめに

こちらは「ゲームとことば」Advent Calendar 2024に参加している記事です。

今年で4度目の開催になるという本企画、主催のいはらさんをはじめゲームの翻訳者の方々が多いようで、昨年以前の記事も楽しく読ませていただきました。自分もゲーム事業の端くれにいながら日々インディーゲームと向き合っていて、一応外国語大学出身なのでとても興味がある分野なのですが、今そういう内容を書くことはできず…でも「ゲーム」と「ことば」の組み合わせには惹かれる…。

ということで、1年ほど関わってきている「eスポーツ」に焦点を当て、「今でこそ普通に使ってるけど一年前の自分は知らなかった」ことばをピックアップしてみました。

私について

商業施設を運営する会社のエンタメ×新規事業部門の中で、ゲーム事業を担当しています。もともと「コミュニティ」に興味があったところからeスポーツの新規事業検討チームに入り、いまはゲーム関連のイベント制作や事業開発検討の他、eスポーツチームのファンコミュニティに関する企画や運営にも携わっています。部署ではその他にインディーゲームの出資・開発なども検討を進めています。

私自身はゲーム禁止の家庭で育ち、大人になってからもハマった時期が特にないので、これまでもこれからも自身を「ゲーマー」とは言いきれないのが正直なところ。ただしゲームを「カルチャーとして広く届ける」みたいなところには逆に活かせる視点もあるのかなと思いながらお仕事をしています。(知らないことを知っておもしろがれるのが自分の数少ない長所だなという自覚…)

インディーゲームには馴染みがなかったのですが、今では興味深いタイトルがありすぎて追いつかないことに日々もどかしさと嬉しさを感じていたり。

eスポーツに関しては、まだまだ知らないこともたくさんあるけど、去年の呪文みたいなところからだいぶ知見が増えてきました。最近も他社の人と業界の話をしながら1時間のMTGを無事に終えられ、成長をわずかながらも感じたりしています。大会や試合も、仕事を超えて自分ごととして楽しく観戦できるようになってきました。

では、そんな「非ゲーマー」の私が一年でどんなことばを知り覚えたのか?早速いってみましょう!


非ゲーマーが一年で覚えたeスポーツのことば

●ストリーマー

そこから!?と思われるかもしれませんが、知らんて。「eスポーツチームには選手・コーチ・ストリーマー・コンテンツクリエイター・運営がいる」みたいな話にも実感が湧いていませんでした。言わずもがな、ゲーム配信をする人のこと。

顔出しをしていなくてもトークがおもしろい人の配信はつい見てしまうし、可愛い女性の方の配信は眼福だな〜と思いながら観ています。この配信文化がゲームを「とっつきやすく」していると個人的にも実感しています。

●FPS

ジャンルも全くの未知でした。

FPSを説明するときは「シューティングゲームですね〜撃つやつです」っていうと大体伝わります。基本動作は「敵を見つけて撃つ」ことなのだけど、最初の頃は視点の切り替わりについていけず画面酔いしてました。

First Person Shooter(ファーストパーソンシューター)の略称。シューティングゲームの一種で特に海外で絶大な人気を誇り、日本での知名度も広がっているゲームジャンル。ゲームを操作するプレイヤー目線で場面が表示され標的を打ち落とすゲームで、基本的に画面に表示されるのは主人公の体の一部(腕など)か武器のみ。主人公と視界を共有する一体感、没入感が魅力と言える。

引用:https://www.oca.ac.jp/glossary/6884/

●gg

「good game」の略。ゲーム終了時にお互いを称え合う「おつかれさま」的な意味のことば。DiscordのURLがdiscord.ggなのも界隈っぽいなと思っています。

●○○WIN

どこのチームにも略称があり、応援するときには「○○(略称)WIN」というハッシュタグを使っています。書いていて思ったけど、eスポーツチームの名前だってよく知らなかったなと…。

SCARZ→SZ
ZETA DIVISION→ZETA
Crazy Raccoon→CR
FENNEL→FL
Fnatic→FNC


このほかにもまだたくさんあって、今でこそ日常的に使ってるけど、他部署や他社の人と話すときに「これって"一般"用語じゃなかったな…」と思い出す場面があります。

最初から馴染みがあった訳ではない自分だからこそ、わかりやすく伝えることができるかもしれない。それはある意味「翻訳」「通訳」に近い働きなのではないか、と考えています。

おわりに:ゲームとことば

以前「ゲームとは『共通言語』である」という類の文章を綴ったことがありました。用語やルールがわかればなお楽しくなるのは、ゲーム、スポーツ、そしてその掛け合わせであるeスポーツにも言えることではないでしょうか。

ゲーム”の”共通言語、そしてゲーム”という”共通言語を持ちながら、これからもコミュニケーションをとり、世界を広げていくこと。それは外国語大学を卒業しておいて「そういう仕事」に就かなかった自分自身への贖罪であり、同時に自分の人生の伏線を回収することにつながるのかもしれません。

#アドベントカレンダー #ゲームとことば


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