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「集団で行動する」を学ぶ唯一の授業、体育の重要性
子どもは群れて遊ぶことで、社会性や協調性といった非認知能力を身につけたり伸ばすことができると言われている。
私の職場では週に1コマ、合同体育と称して特別支援学級の生徒10名程度と体育をしている。体育といっても従来の集団行動したりラジオ体操したりと軍隊みたいな内容のものではなく、簡単にいえばみんなで遊ぶ。
その時間では、ドイツ発祥のボール遊び運動プログラム「バルシューレ」を行っている。4年目になる。なぜ体育をしなかったのか。理由は簡単。面白くないから。
体育で行うものは、サッカーやバスケットボールなどのいわゆるオールドスポーツと言われるもので、これは基本的な技術が扱えないとスポーツとして成り立たない。しかし、それを身につけるのが難しいのだ。
通常学級の生徒でも10コマ前後でなかなか身につかないのに、支援学級の生徒にはさらに難しい。第一、そんなことをする必要がこの時間にはない。我慢してやってるのは成績に影響が出るから。保健体育科教師として18年間で、そこに重点を置いて授業をやったのは最後の1年だけだったなあ。申し訳ない。
そのバルシューレの説明は次回に譲る。
支援学級の生徒の中には、通常学級で行われている体育の授業についていけずに、支援級での学習を選ぶ者もいる。保健体育科の教師としてはいたたまれない。
ただでさえ集団で遊ぶ経験値が圧倒的に少ない支援級の生徒。自分の意思を伝えるのが苦手、他人の意見を聴くのも苦手、会話そのものを勘弁して、と言う生徒もいる。
そんな生徒でも、生きていくためには他人と交流しないといけない。他人と話して、一緒に行動して、何かを成し遂げていく。その術を身につけないといけない。
その術を少しでも学ぶ機会を得られる唯一の授業である体育。
こんなふうに考えたことはなかった。でもやっぱりそうなんだ。集団生活を送るために何が必要なのか感じさせることができれば、さらに中身の濃い授業になるのではないか。
最後はまとまらなかったけど、体育の重要性が伝われば良しとしてください苦笑