本物と、偽物が伝える影響。
写真は工事中の玄関ホール、工事中の状況です。
靴を置いてある場所が、コンクリート下地の状態で、それに近いふいんきのフロアタイルを貼っています。
お金を払って仕上げている内装が、極めて本物に近い状態を作っていると言うのはなかなか感慨深いものがあります。
建築を作る立場として、出来る限り訪問の質感に触れていただいた方が、上品で良いものになるのではないかと思っています。
しかしながら、メンテナンス性能や汚れ具合、劣化のスピードなどなど、人間の身勝手な都合によってそれらは、塞がれてしまっているように感じています。
よくよく建物の素材を見てみると、木材や、土、日、水、鉄、さまざまな鉱物などなど、使われているものはほとんどが自然の材料です。樹脂製品といっても、よく考えれば昔は自然界にあるものが溶け出して油と化したものです。
本来であれば、そこに高いも安いもないわけですが、人間の手間となかなか手に入らない希少性などから金額が上がっていると考えています。
人間にとって都合の良い高価なものを手に入れるのか、多少の儚さはあるけども質感が高く味わいが出てくるものを選ぶのか。
選択肢は無数にあります。
ただ、選んだ先の結果は少し異なる方向へ向かっていくと思うのです。