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流動的な空間を作り出すこと。

水や空気は、常に動いている存在と言うのは、分子レベル原子レベルの話として一般的な知識としてあると思います。

人間も動物も、風も空気も植物も、成長や衰退をしながら、考えてみれば止まっているようで、全く止まっていないことがよくわかります。

つまり、常に流れている、流動的な状態という方が本当は健全なんじゃないかなと思うのです。


住宅や、ビル、事務所店舗、等々建築物は止まっている状態と思われがちですが、建物自体は、空気が流れていたり、水やお湯が流れていたり、電気が流れていたり、人の動きが活発だったりと、こちらも使われたり動かされていることで、メンテナンスも含めてうごういている状態だからこそ健全であったりします。

つまり、建物を常にスムーズな動きで動き続けていると言うこと、または動かされやすい状態であることの方が望ましいとも言えると思うのです。

僕たち建築の仕事をする人間としては、止まっているプロポーションを美しくしようと考えるわけですが、使われている状態や、その周りの人間や植物、機械たちが美しく流れている状態を考えだすことが重要なんじゃないかなと思うのです。

使われていて美しい建築。個人的にはそういった建築を目指していきたいなと思います。


例えて言うならば、上流から泉が流れるように、その周りに存在する側の岩場や、その周りの樹木のように、自然に景色として馴染んでいる状態。

街の中で人々の喧騒の中で、自然に美しく背景を作れていければいいなと思っています。

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