殺人鬼とキスをした/ ミスターメルセデス シーズン2〈あらすじ・ネタバレあり〉
評価:65点 / 100点
前シーズンでホッジスが戦ったのはメルセデス・キラーだけではない。大事な人を奪われるかもしれない恐怖とも戦った。
そんな彼を見たからこそ、娘のアリーとは少しずつ関係を修復し、元妻・ドナとも会話ができるようになり、そしてホリーと親友になったことは嬉しい。
〈あらすじ・ネタバレあり〉
オハイオ州、ブリッジトン。
脳神経外科医・バビノーは、製薬会社【ヴァイタルタ】で働く妻・コーラから「認可されていない脳の新薬を試したい」と相談される。
次期地方検事への当選を狙う野心家の検事補・モンテスは、裁判を受けさせるため昏睡状態のハーツフィールドを目覚めさたい。担当医師に任命されたバビノーは、勝手に新薬を投与する。
新薬によって脳が回復したハーツフィールドは、肉体は動かないものの、他人の頭の中に入り込んでマインドコントロールする力を得ていた。
メルセデス・キラー事件を通して友人になったホッジスとホリーは探偵事務所【ファインダーズ・キーパーズ】を立ち上げる。
ホッジスは病院で、ハーツフィールドの世話をする看護師・セイディに襲われかける。
その直後、セイディが目の前で自殺したことで、突拍子もない話だが"ハーツフィールドが他人を操れるようになった"と信じ込むように。
気になったホッジスがセイディのパソコンを調べると、自殺を図る数日前から「頭の中で何かが話しかけてくる」と恋人に相談していたことが判明する。
留守中に自宅を荒らされたモンテスは、ホッジスの話していた"ハーツフィールドによるマインドコントロール"を信じ始める。
犬を殺されて自宅を荒らされ、落書きされていた。その落書きは、病室でハーツフィールドと2人きりの時に話した会話内容だった。
犯人は、セイディの後にマインドコントロールされた病院スタッフのアルだった。
アルは逮捕されるもののすぐに保釈され、マインドコントロールの存在に気付いたホッジスを殺すため、彼の自宅で待ち伏せる。
ホッジスは負傷しながらも、アルを射殺する。
バビノーとコーラは、ハーツフィールドの脳が回復していることに気付く。
新薬投与と非公式の脳手術により、ついに動けるようになったハーツフィールドは病院から姿を消す。
数時間後にハーツフィールドが自首をしてくる。薬を投与し続けないと生きられない体であり、一方で投薬と手術によって人格が変わって良心と罪悪感を抱くようになっていた。
罪状認否の場でハーツフィールドの弁護士は、殺人を引き起こした人格【メルセデス・キラー】と今のハーツフィールドは別人だと主張する。殺人鬼の人格が消えた今、当時の犯行をハーツフィールド自身が語ることは不可能で、訴訟能力はないという言い分だ。
ハーツフィールドとメルセデス・キラー、両方の人格を知る人物を召喚しない限り、検察側に勝ち目はない。
今唯一生きているのは、ハーツフィールドの元同僚で、アートセンターで彼に刺されたルーだけだ。
裁判で証人として召喚されたルーは、ハーツフィールドに近づくと彼を射殺。
3Dプリンターで作成した拳銃とセラミックの銃弾が凶器のため、裁判所の金属探知機をパスしたのだ。
ルーは逮捕され、裁判はハーツフィールドの死により決着がつく。