理想のために手を汚す覚悟はできたか?/ザ・ワイヤー シーズン3〈あらすじ・ネタバレあり〉
#01
前シーズンラストから半年後。
東西ボルティモアの麻薬組織が手を組んだのも束の間、土地開発のため、西ボルティモアの麻薬組織のアジトであるフランクリン・テラスのタワー6棟が解体されることが決まる。
東ボルティモアのジョーに縄張りの一部を譲ったものの麻薬の売り上げは右肩上がりなので、ストリンガーは満足していたが、ストリートの売人たちは"縄張りを奪われた"という事実に固執しすぎて、納得いっていない様子。
警察組織内でも変化があり、副本部長のバレルが本部長に上り詰め、マクノルティと対立していた殺人課のロールズ警視は副本部長のポストにつく。
麻薬犯罪から殺人を追う部署に生まれ変わった特別捜査班は、東ボルティモアの組織の幹部・チーズが数ヶ月前に起きた殺人の容疑者だと目星をつけているが、全く証拠が出ない。その上、昇進試験に合格したカーヴァーとホークがコルヴィン署長の西署に異動になり、新しく内勤のキャロラインが加入する。
ダニエルズは、別居中の妻・マーラが次期市議会議員に出馬すると知り、当選までバックアップすることを約束する。
野心家の公安小委員会委員長・カルケティは、平和なボルティモアを築くため、現職のロイス市長に予算の使い方について相談しに行く。
#02
フランクリン・テラスのタワーの1つが解体される。
ストリンガーはピットの支配力を高めつつ縄張り拡大に動き出すため、同盟関係にはない麻薬ディーラー・スタンフィールドのシマを乗っ取るようボディーに命じる。
東西ボルティモアの麻薬組織は表向き協力関係にあったが、西ボルティモアの縄張りを巡って下っ端同士が揉めているのが実情。
特別捜査班は、盗聴記録からチーズが4件の密売人殺しに関与した証拠を手に入れ、彼を逮捕。取引に応じたチーズは、軽犯罪での起訴を受ける代わりに情報提供をする。
特別捜査班が開設した時から組んでいた検事補・パールマンは、ダニエルズに妻がいると知りながら肉体関係を持つ。
バレル本部長は、市長が警察に予算を回さないことに不満を持ち、カルケティに相談。カルケティの働きかけにより、警察車両の修理が早く終わりバレルは借りを作る。
#03
ロイス市長から犯罪率が下がらないことを責められるバレルとロールズは、会議の度に警察幹部を叱責する。締め付けは厳しさを増し、警察幹部たちは現場の警察官にパトロール強化を命じたり、犯罪率が低下している様にデータを改ざんしたりと躍起になる。
市長は、予算削減のため今年度の警察官募集を中止し、代わりに警察学校の再開を決定。バレルの不満は増し、カルケティはそこに付け込んで距離を縮める。
チーズを逮捕したため東西麻薬組織の事件は麻薬課に引き継ぐことになり、特別捜査班は別の殺人犯・キンテルを追うことに。
マクノルティは、刑務所でディアンジェロが自殺した件を再捜査する。ディアンジェロの首の締まり方を見て、殺人だと確信する。
オマールは新しい恋人・ダンテと2人の仲間と共に、相変わらず麻薬を狙った強盗を続けていた。バークスデールの手下のアジトを襲って麻薬を強奪したが、銃撃戦によって仲間の1人・トーシャが死亡する。
ストリンガーの悩みの種は増えるばかりで、オマールに加えてスタンフィールドまでもが敵になる。小さな組織だと舐めてスタンフィールドのシマを荒らしたものの、反撃に遭ったため縄張りの拡大ができない。
コルヴィン署長は、新たな取り組み"麻薬解放区"を署内で発表。限定されたエリアであれば麻薬密売を黙認し、エリアを外れたら逮捕するという内容。時期が来れば、麻薬解放区で一斉逮捕するつもりだ。
#04
バークスデールの組織の構成員・カティが、14年の服役を終えて出所する。カタギの生活で生計を立てようと必死になるが、まともに稼げずストリートに戻る。
巡査が襲撃され、銃が奪われる。
"警官の銃が別の事件に使われた"という事態を恐れ、殺人課の刑事にも関わらずモーランドは銃の捜索を命じられる。
バブルスから情報を得た特別捜査班は、新たに力をつけてきた売人・スタンフィールドの存在を知る。
ダニエルズに隠れてストリンガーを調べたところ、B&Bという会社を経営していることがわかる。ダウンタウンの不動産を複数所有し、不動産開発による合法的な収入を得ているようだ。また盗聴のことがバレたため、現在はプリペイド携帯携帯で連絡を取り合っていることも突き止める。
町にたくさんのプリペイド携帯が捨てられているのは、そのせいだった。
#05
麻薬解放区は、麻薬が合法な町に因んで"ハムステルダム"と呼ばれるようになる。
ストリンガーは、ディアンジェロが生きている頃から彼の妻・ドネットと関係を持っていた。
マクノルティは、ドネットに「ディアンジェロは他殺だ」と伝えて名刺を渡すが、その名刺がストリンガーに渡り、嗅ぎ回っていることがバレる。
一方でストリンガーは、抗争を防ぐためスタンフィールドに同盟を持ちかける。
ディアンジェロは、たった26ヶ月で仮釈放になる。
#06
スタンフィールドを仲間に加えたいストリンガーに対して、ディアンジェロは暴力でシマを奪い取ろうとする。
バークスデールは、カティに手下を預けたスタンフィールドのシマを襲撃させるが失敗に終わり、逆に手下を殺されてしまう。
子どもの学校の行事に参加したマクノルティは、
卒業生である選挙参謀・ダゴスティーノと知り合い、その日のうちにセックスする。
ロイス市長が自分の意見に耳を傾けないため、カルケティは市長選への出馬を決める。ダゴスティーノに相談し、同じく出馬予定の友人・グレイと現職のロイスが黒人票を争って共倒れするのを狙う。
モーランドは、オマールの仲間・トーシャが銃撃戦で死亡した事件の捜査を開始する。
モーランドは、オマールに「昔から悪党はいたが、子どもを同じ道に引き摺り込むようなことはしなかった」と責める。
#07
カティは、スタンフィールドの手下の少年を1人殺害するも、裏社会で生きていく残酷さが今の自分にはないことを悟る。
新人時代の上司・コルヴィンに再会したマクノルティは、本部長とのコネを使って、特別捜査班がストリンガーを捜査する許可をとらえないか相談。本部長はダニエルズに、ストリンガーとスタンフィールドの捜査を命じる。
ボディーたち密売グループを監視していたマクノルティとグレッグス、シドナーは販売目的の麻薬所持で逮捕するが、カーヴァーとホークに阻止される。そして、ハムステルダムの計画を聞かされ、3人はコルヴィンに恩があるので黙っておくことにする。
ディアンジェロの母親・ブリアナは、"マクノルティが息子の件を他殺として捜査している"とドネットから聞かされる。
オマールは仲介人を通して、奪われた巡査の銃をモーランドに渡す。
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