鏡の中のジャック・バウアー/ミラーズ, ミラーズ2〈あらすじ・ネタバレあり〉
ミラーズ(2008年製作)
本作は、2003年公開の韓国映画【Mirror 鏡の中】を原案とした作品。監督のアレクサンドル・アジャは当初、本作をオリジナル作品だと主張していたが、いつの間にか【Mirror 鏡の中】を元に製作したと認めている。
リメイク作品だという誤った認識が広がっているが、あくまで原案であり、【ミラーズ2】の方が【Mirror 鏡の中】と似た内容だ。
アジャの右腕として脚本家・プロデューサーを務めてきたグレゴリー・ルヴァスールが本作にも関与しており、撮影中にアジャは妻の出産に立ち会うため、一部のシーンをヴァスールに任せている。
商業施設【メイフラワー・ビル】が火災によって封鎖され、元刑事のベン(演. キーファー・サザーランド)はビルの管理のために警備員として働くことに。ある時、ビルに捨てられていた鏡を見つけたことで、鏡の中に封印された悪霊はベンや彼の家族を狙うようになる。
メイフラワー・ビルの地下通路はかつて精神病院だった場所につながっており、患者だった少女・アンナと悪霊の因縁を知る。
ベンは家族を守るため、悪霊との対決に挑むが・・・。
キーファー・サザーランド+声優. 小山力也という組み合わせは、ジャック・バウアーを彷彿とさせ、主人公が殺されるかもしれない・・という不安は一切なくストーリーが進む。
ラストは、一言で表すなら悪霊と相打ち。これも流石のジャック。
そこらへんのやつが戦ってたら悪霊に殺されて終わりだ。
だが、ジャックは悪霊を倒し、悪霊はジャックを鏡の中の世界に閉じ込める。
まあジャックのことなら鏡の中の世界でもうまくやっていけるはず。
そもそも、映画を見た感じだと、家族と会えないのが残念なぐらいで、鏡の中の世界での暮らしはそれほどハードじゃなさそう。
鏡の中の世界が地獄とかだったらきついけど・・。
ミラーズ2(2010年製作)
前作でキーファー・サザーランドが勤務していた商業施設【メイフラワー・ビル】のオープン前が舞台だが、世界観は繋がっておらず前日譚でも続編でもない。
というのも、舞台が同じなのに悪霊の正体が今作と前作では全く異なるからだ。
交通事故で婚約者を失った主人公・マックス(演. ニック・スタール)は、実業家の父親から近々オープンする商業施設【メイフラワー・ビル】の警備員の仕事を任される。
マックスは事故にあってから死者が見える体質になっており、【メイフラワー・ビル】に設置されている鏡を通して、同僚・上司が殺される幻覚を見るようになる。
幻覚は現実となり、鏡に何度も映る女性・エレノアが犯人だと直感。
エレノアが行方不明者であることを突き止め、彼女の姉・エリザベス(演. エマニュエル・ヴォージア)と共に連鎖する死の原因を突き止めようとする。
マックスとエリザベスは、殺された【メイフラワー・ビル】の社員たちの共通点が、"エレノアをレイプして殺した犯人"だと気づく。
レイプ殺人が、マックスとエリザベスにバレたと察した【メイフラワー・ビル】の警備主任・ケラーは2人の命を狙う。
しかし、そこにエレノアの霊が現れ、ケラーを鏡の中の世界に引きずり込む。
そして、エリザベスは、妹・エレノアの死体を見つけ出す。
一方レイプ事件の証拠隠滅を図った警備員・ヘンリーは事件への関与を認め、警察署に自首するが、エレノアの呪いで殺される。
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