【日記】記憶の洗浄。中間報告。

　僕は最近、月に一度だけ通うクリニックの先生に劇団四季の話をしている。 　『キャッツ』がいちばん面白いだとか、『バケモノの子』が凄かったとか。 　その中でふと先日、感動による記憶の洗浄というお話をした。 　先生が「そういう作品に触れると、クリエイターとしての幅も広がるね」的なことを言ったときに、いえいえ、実は……と劇団四季のミュージカルを観に行く理由をお話しすることにした。 　僕がミュージカルを観に行くのは、前にも書いたことがあるが、記憶を洗浄するためである。 　小

【日記】岐阜城、行ってきた。

　拙者は岐阜に住んでいるでござる。 　こんにち、七曲りコースで金華山を登ったでござる。 　山頂にある岐阜城に入城し、天守閣から岐阜の街を見下ろしたでござる。 　遠くに、モレラ岐阜とか、名古屋とかが見えたでござる。 　太平洋は見えなかったでござる。 　岐阜城の中には、織田信長に関する掲示がいろいろあったでござる。 　楽市楽座、撰銭令、関所の廃止など、織田信長のやったことを学べたでござる。 　織田信長の像もあったでござるが、とても怖かったでござる。 　同じく山頂に

【保存版】僕の考え方。

　※ここに、僕の考え方、思想を保存しておきます。 　ふと、生きている目的は何か、と考えた。 　生物学的観点から言うなら、おそらく、繁殖するためだ。遺伝子を残すこと、それが目的。 　だが、僕はマイルドな反出生主義者であるため、遺伝子を残す計画はない。 　僕は現在、生物学的に捉えると、意味不明な知的生命体である。なんだ、こいつ、と自分で思う。 　日々、忙しくしている人たちは、そんなに難しく考えないかもしれない。 　とりあえず、生きてしまっているので、できるだけ幸せに生

【ショートショート】ほとけ様

　新しい法律ができた。というより、俺がつくった。 　その名は『寺院・神社・宗教法人の納税に関する法律』である。もともと給与や退職金については納税の義務があったが、それに加えて、布施、奉納金、献金、賽銭等の収入についても新たに課税の対象とした。 「今回の法律が、日本の伝統文化である寺や神社の厳しい運営の現状をさらに悪化させるものだという指摘もありますが、その点、どうお考えですか」 「はい。お答えいたします」 　ぶらさがり会見では、毅然とした態度が求められる。俺は、おほん、と仰々

お待たせしました！　(誰も待ってないか……) ついに、明日、『ほとけ様』を公開します。3000字程度で、サクッと読めて、ゾクっとくる、ホラーショートショートです。満足のいく出来になりそうです。ハードルは上げないでね。

「新しい法律ができた」第二弾、「ほとけ様」の制作が決定。アイディアが固まったため、今夜にも執筆を開始します。近日中に公開するので、お楽しみに。もちろんホラー。

【ショートショート】ペルソナソサイエティ2.0

　新しい法律ができた。 　厳密に言うと、現行刑法に新たな規定が加えられただけだが、テレビや週刊誌は「ルッキズム防止法」と騒いでいる。 　ルッキズムを解消せよという国際的な圧力が強まる中、二年前、神奈川県で、公の場でマスクを着用する努力義務が条例として加わった。これが全国にひろがり、マスクによって顔の美醜を平坦化した平等な社会を生み出そうという「ペルソナソサイエティ」のスローガンが広まった。 　しかし、ただのマスクでは、容姿を隠しきれない。そこで登場したのが、ニット帽とマスクと

近日中の公開を予定しておりましたショートショートですが、納得のいく出来になっていないため、もう少し時間がかかります。

メフィストのショートショートシリーズ『新しい法律ができた』が超面白いよ😁　プロ作家さんの創造性を刺激する、いいお題です。僕も勝手に参加します。近日中に、僕なりの『新しい法律ができた』を公開します。ジャンルはホラー。お楽しみに。

怒り

【日記】『織田信長』の構想について。

　こんにちは、山本清流です。 　 　小説において、ネタバレするのはよくないという考えもありますが、 　僕は、現在、考えていることをすべて日記に書いて、制作状況を記録し、その過程を楽しんでいただく方針であります。 　いまのところ、『織田信長』は、本能寺の変から始まる感じです。 　燃え盛る寺の中、織田信長が刀を手に、自らの腹を切ろうとしている。その顔は明智光秀への憎しみに燃えている。これが冒頭のアイキャッチ。しかし、あえて、自殺し終えるまでは描写しません。 　というのは

【日記】次作は『織田信長』に決定。

　こんにちは、山本清流です。 　『03：21』を完成させてから、2週間くらいが過ぎました。 　ホラーを志しているので、ホラー映画を観てみたり、単純に興味があるので、人類史を勉強してみたりしていたのですが、その中、不意に思いつきました。 　織田信長はホラーにできる、と。 　この突飛な発想に、最初、僕は戸惑いましたが、考えれば考えるほど、織田信長はホラーになるぞ、と思えてくるのです。 　というか、その存在そのものがホラーであって、逆に、ホラーじゃない描き方などできないの