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文学に興味が出てきた話。
もともと本に全く興味がなかった。
リモコンを使えば、受動的に理解できるテレビを観ることが出来るし、漫画の方が面白かった。
現代文の授業も良く分からない人物、「○○派」といった漢字の羅列ばかりで覚えられない。
しかし、昨日武者小路実篤公園に行ってみた。
いつも遊びに行っている友人の近所のため、お散歩がてら行ってみようと思ったのだ。
長めの急な坂を下ると、旧実篤邸が見えてくる。
一般公開日だったが、興味がなかったためチャレンジはしなかった。
(次はぜひ入りたい)
そして実篤邸を横目にずんずん下っていくと、小さな森が見えてくる。
そこには小さい池があり、鯉やカメが住んでいる。
深い緑に囲まれた池のそばには、ベンチもある。
ご近所のマダムが談笑していたり、幼稚園くらいの子供がいる家族が写真撮影をしたりと、各々楽しんでいる様子だった。
葉っぱの隙間から漏れ出る日光と、葉っぱが揺れることで奏でられるサワサワという音、風がとても心地よかった。
今の季節だからこそ感じられる心地よさだったが、また他の季節にも訪れてみたい。
後程見た資料に、実篤は昔から水の近くで暮らしたいと思っていたようで、晩年その願いが叶ったと書いてあった。
朝起きると原稿を書き、原稿を書く時間以外は絵を描いたり、字を書いたり、創作に精を出していたようだった。
記念館は奥さんが建てたものらしい。
「生きること」「生活すること」を大切にしていた(であろう)実篤は、奥さんとの時間も大事にしていたんだろうなと思いを巡らす。
あんまり覚えていることが多くないので、また「白樺派」について勉強した上で再訪したい。
そうそう、テーマが文学に興味が出てきた話なのでそのことについても少し書き留めておきたい。
まず、文学に興味がわいたのは、この「白樺派」のおかげである。
昨日、実篤記念館で、雑誌「白樺」に掲載されたというのを見かけた。
そして今日、ゼミの輪読の資料作りで丸山真男の「日本の思想」を読んでいたのだが、そこに有島武郎という人物が出てきた。
この有島武郎を調べてみると、「白樺派」だと分かったのである。
雑誌「白樺」に集った文学者たちのことを「白樺派」と言うが、
理想主義な人たちらしい。
昨日見た実篤が書いた原稿には、良い人間が生まれてきてよい行いをしてほしいという内容がつらつらと書かれていた。
きっと、優しい人たちに出会ってきたのだろうなという印象を受けた。
という感じで、今まで関係ないと思っていた分野に共通点があることを知り、とても嬉しい気持ちと驚きが楽しく、文学に興味が出てきたのである。
ちょうど輪読で文学に対する知識が欲しいなと思っていたところだから読むのと展示を見るのと関係を学んでいくのをやろうかなと思ってみた。
#まじで #ただの備忘録