秋ウコンのおいしい食べ方
■うんまいカレーできましたよ!
ウコンといえばカレーに欠かせないスパイスである「ターメリック」のことですね。黄色い乾燥粉末を使うのは日常ですが、見かけは生姜のような、生の秋ウコンを具にしておいしく食べるレシピです。
インドに実在する伝統料理を、日本で再現しやすいように書きました。苦味をどう処理するかなど、他の料理にも活かせるヒント満載。ちゃんと作れば苦味をほぼ感じないはずです。
どのくらいうんまいかというとですね…
試食して、これは絶対ちゃんと味わわなきゃと思ってしまい、即、粉こねてプーリーを揚げて、あり合わせのジャガイモと菜っ葉でサーグアールーを作ってちゃんと盛り合わせて食べたくらいです。私に、写真撮るためとかじゃなく、自分が食べるために揚げパンまで作らせたのが、このカレーです。笑
ゲテモノ料理ではなく、普段からスパイスを使っているような方ならたぶん楽しんでいただけるおいしさなので「秋ウコン」根茎をぜひ手に入れてお試しください。味付けのコツや材料の入手方法も今から紹介していきます。
■インドでは冬の風物詩
このカレーはグジャラート州をはじめとするインド北西部で「冬になると」食べる、季節の楽しみなのだそうです。
日本と同じで、インドでも冬にさしかかる頃が旬なんですね。秋ウコンの根茎は体を温めるので、寒い時期にぴったりのカレーというわけです。
インドにも冬があるんだ…と思った人いるでしょ。せっかくなのでグラフを見てみました。最低気温が20度を切ると、肌寒い季節ということのようです。
グジャラート州(アーメダバード市の年間気温、降水量)
ちなみに首都のニューデリーだと、冬場もう少し寒く(涼しく?!)なって10度を切る日も出てくるんですよ。東京の冬の暖かい日に近いですね。
とはいえ、グジャラートの場合、昼間は30度前後まで上がるという寒暖差の激しさ。温めるばかりでは、熱がこもってしまって体がもたないのです。
だからこそ、この料理は「ギー」を使うことが肝心(少なくともインド現地では)。体の熱を冷ます働きが強いからです。こういうとこ、ほんとすごいよね、インド料理は深い。
■インドの方たちが紹介しているレシピ
まずはこちら。タイトルのグジャラート文字、かわいい♪「グジャラート北部の名物料理、生ウコンのサブジ」と書いてあるようです、グーグル翻訳によると。
下の記事のレーズン、カシューナッツ入りのアレンジも参考になりますね。レーズンの甘みも、苦味を覆うのにいい仕事をしているはずです。
■苦味を覆うものたち
これだけ実例をお見せしても、やっぱり苦いんじゃないかな…
と半信半疑でしょ?笑 ではでは、以前の記事でご好評をいただいたので調子に乗って、ファッションのコーディネートに例えてみましょう。
本日の主人公は鮮烈な苦味が持ち味の、眉間に縦ジワな秋ウコン女史。
まずは、癒し系ネコのもふもふ動画と温泉でリラックスしてもらって眉間のシワを無くします。(→具体的には、千切りにして、スパイスの甘い香りをたっぷりとけ込ませたギーで炒めます、加熱で苦味がかなり飛ぶのだ…)
それからヒートテックを着せ(ギーの油分と香りで苦味をブロック)
白いダウンジャケットを着せ(ヨーグルトで苦味を分厚く覆い隠し)
甘やかなニンジン色のスキーパンツと、グリーンピース色の手袋、帽子をつけてあげたら…
ほら、ユーミン♪に乗ってあんなにウキウキ滑っていくよ~!
冬カレーなのでスキー場の妄想でお届けしてみましたが。いつの時代だ…笑
どなたかREIWAバージョンの妄想コメントをお待ちしております。ちなみに元ネタはこちらです↓
■ギーを作るなら
気温の話のところで少し触れた、熱を冷ましてくれるオイル「ギー」は、純粋な乳脂肪で、インドの食文化と、その基礎にあるアーユルヴェーダの食事法に欠かせない食材です。他にも様々な薬効があります。
近年の流行で、日本でも市販品が手に入りやすくなりました。ただ、値段がかなり高いのでたっぷり使いたければ自分で作るといいですよ。無塩バターを焦がさないように煮切ります。
お師匠さまによる動画「ギーの作り方」
■通販で秋ウコンを買うなら
メルカリってけっこう野菜が買えるの知ってました?笑
長崎県五島列島の出品者さん:
https://www.mercari.com/jp/u/303872265
ウコンは沖縄産が有名なので、そちらは検索エンジンにお任せするとして、私は上記の方から買いました。グラム数が自分にはちょうどよかったのと、お値段も手ごろだったので。
■ウコンっていろいろあって
石垣島アーユルヴェーダハーブ園もだま工房さんの解説
アーユルヴェーダライフ(春ウコンとの違いについて)
まだまだ、あと一本記事が書けるくらいネタはありますが、またの機会に。通販で買っちゃう皆さんのために、他にも秋ウコンのレシピをアップする。かもしれない。がんばれ、じぶん。うーー