こっそりお目見え !初☆リアル<スパイス基地たまりんど>
週末、とある集まりに呼んでいただき、ご参加の皆さんと一緒にスリランカ料理を25人前作ってきました。
伊豆半島の根っこの辺り。振りむけば木々がうっそうと茂る山、見下ろせばふとした隙間から海が望めるという、東京とはまるで別の時間が流れる場所です。
この日の主人公は畑。
縁あって使えることになった畑を、仲間を募って一緒に耕そうと考えたご夫婦が、畑作りのスペシャリストを招いてワークショップを開いたのです。
これからどんなものを育てるか。
考えるヒントに、まずは自分たちの土地の特徴を知ろうということで、近所を歩き回りながらどんな植物が生えているか観察。
私はお昼ご飯担当でしたから、傍らで聞き耳を立てていただけなのですが、それでも、土の性質、水はけ、集落としての成り立ち、より広い地盤でみたときの水脈、など、いろんなことが植生とか地力に影響しているって知ることができました。
畑をやろうと思い立って、声をかけてこれだけの人を集めてしまうというのもお人柄ですよね。
誰でもできることじゃないと感じたし、集まった方たちも和やかで自然体。
せっかく畑を始めるのだから、育った野菜をどんなふうに楽しむか、ワクワクしていただけるといいなぁと願って私も準備をしました。
その方たちが取り組むのと同じ農法で育てた野菜と、その町の漁港にあがったアジの干物を使ってスリランカ料理。
野菜を刻んだり、コロッケに衣をつけたり揚げたり、そんなところを分担していただきつつ。
人参の葉って固いんだね!!包丁替えてもだめか、刻むの大変!
何、この葉っぱ食べるの?ふーん、カレーリーフ?
コロッケの具あまったけど小さいの作る?いいね、やろうやろう!
食事が始まると、これやっぱり現地式に手で食べたいね!と手食を始める人が次々と。
自分が主催するイベントじゃなかったので、ご参加の皆さんには言わなかったけれど、私の心の中では、初めてのリアル<スパイス基地たまりんど>。
ここ、note.comで綴る架空のシェアキッチンが、こっそり現実世界にお目見えした瞬間でした。
皆さんの手で、きっとすてきな畑に育つことでしょう。
そして土を耕すことは、脳みそや心や人間関係、いのちのつながり、などなど見えないところを耕すことでもあるのかも……などとも思ったりしました。
<スパイス基地たまりんど>も妄想と現実を行き来しつつ、あの海の見える畑に集い巡るいのちたちを、遠くから応援したいと思います。