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人間の本性は機械でなく樹木のようなものだ

J.S.ミルの言葉に「人間の本性は機械ではなく、樹木のようなものだ」というものがある。この言葉には、私たちの成長や生き方は、あらかじめ決められた型(本質)に従うのではなく、自然に根を張り、枝を伸ばしながら独自の形(本質)を育んでいくものだというものである。

私たちはそれぞれが異なる環境に根を下ろして、様々な方向に枝を伸ばす。枝を広げるという行為は、機械のように誰かの指示や設計図に従うものではなくて、むしろ、私の内側からふつふつと湧き上がる衝動に駆られて行わざるを得ない。

枝を伸ばそうと必死になって走っているときは、その枝に葉がつくのか、はたまた幹をも腐敗させてしまう腫瘍になるやも知れぬと思いながも、走り続けるしかなくて。
それでも、必死に、1つ1つは弱くても、多数の枝たちを自分の思うままに広げることができれば、いつの日か「私」というどこにもない大樹がそっとこの広い大地に鎮座できるかも知れない。

春には満開の花で魅了し、夏には涼しい木陰で癒し、秋には鮮やかな紅葉で楽しませ、そして冬にはありのままで寄り添う。自分の存在が誰かに何かを与えたいと思わずにはいられないのだ。

あなたは、どんな枝を伸ばし、どんな樹になりたいですか?

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