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0806赤いタンバリンを上手に打つ女とか嫌だよね

先月の終わりごろ、Blankey Jet Cityの曲が一式ストリーミングサービスで聴けるようになってからずっと聴いている。
私はドンピシャ世代ではないのだが(少なくとも全盛期は)母がよく車の中でかけていたので思い入れがある。
適当にアルバムを流していると聴いたことがあるのかないのかもあやふやな歌を一緒に口ずさんでしまうので恐るべし子供の記憶。

私は好きな人と年が離れているのと、育った環境が違うので聴く音楽に少しズレがあるのだけど、好きなものは似ていてお互いに送った曲は大体お互いに好きになれる。
もちろんちょっとオーバーラップする音楽もあって、それがBlankeyだったりする。

聴けるようになって私の中でのブーム再来なので最近運転中は専らBlankeyなのだが、そうすると彼も私も一緒に歌い出して、私はその瞬間がかけがえのないものだったりする。
ただ先にも書いた年の差もあってその歌を聴いていた頃の話をすると彼は大体もう高校生で、私は母に車で学校まで送られる小学生なので、エピソードは共感しがたい。
彼の車が私が中学生のときに購入したものだときいたときは意味がわからなかったもんな。

それはいいのだけど、好きな音楽が共通するのは共通する言語を話せるようなものだ。
例えば仕事の都合で誰も知らない国、そうだなアフリカに駐在しないといけなくなったとして、3ヶ月くらいして日本語がわかる人に出会ったら少しほっとするのではないだろうか。
それに近い感じがする。
もちろん教えてもらって新しく好きになるものがあるのも楽しいけど、最初からって少し嬉しいよね。

私はただの音楽オタクでミュージックセオリーもわからないし、コード進行がどうだとかはわからないのだが、死ぬほど音楽を聴いているのでそれが「かっこいい」のかどうかは判別できる。
かっこいい、だと主体的すぎるかもしれないけど、いうなれば精巧かどうか、かな。

私の好きな人は昔音楽をやっていた。
私は彼が弾くギターが好きだった。
歌ってもいたけど、歌は嫌だった。
そこは率直に伝えている。
だって歌い方が気持ち悪いんだもん…

まぁそれはよくて、彼は作っていた側で私とは違って音を理解して音楽を聴いている。
そんな彼が私が聴いてほしいと送る音楽は全ていいねと言って聴いてくれるので、知識や理解の差が激しいはずなのに共通言語で話せている感じが嬉しい。

逆に世に溢れるカスみたいな音楽を好きだと言うと腹が立つんだって。
そりゃそうだよな。

私は人に新しい音楽を教えてもらうのが好きだ。
その人の脳をちょっと覗き見している気分だし、新しい発見はやはり楽しい。
それが好きになれなくたっていい。
それも知っていることは大事だから。

ちなみに好きな人にBUCK-TICKの演奏がかっこいいから聴いてみてと言われて聴いたら確かに、ものすごくかっこよかった。
演奏は。
しかし歌い方も嫌だし、歌詞が無理すぎた。
もともとそんな気がして食わず嫌いをしていたので、聴いてみてギターがかっこいいことを知れたのは収穫だ。
でもそういうことでもないとなかなか食わず嫌いから抜け出すことは難しいので人からの勧めって大事だなと思う。

まぁ、そんな感じでこれからも共通言語で対話して、君を愛せたらと思うよ。

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