プレエクササイズ
イレギュラーな情報をリセットしてSPECを引き出す
今ある私たちの体は、これまで生きてきた”履歴”です。
捻挫や骨折などのケガ、コロナやインフルエンザや喘息などの呼吸器のトラブル、またフォームやトレーニングなどの指導、自分で得た知識や体で感じた動き方などなど、様々な経験が刻まれて今の体の使い方になっています。
それを「やりやすい」と感じています。
しかし、それが必ずしもあなたに「合っている」とは限らないのです。
したがって、体にやさしく、かつ持っている力を発揮しやすくなる使い方である「SPEC」を診断しやすくするためには、そういったイレギュラーな情報をリセットして本来の使い方を引き出す必要があります。
それがこのプレエクササイズです。
概論でもお話しましたが、過去のケガのダメージが大きかったり、動きの癖が強すぎたりすると、一度のプレエクササイズでは本来のSPECを引き出せないことがあります。
判別テストの動きの違いをはっきり感じ取れるようになり、結果が安定するまでプレエクササイズを繰り返しながら定期的にテストを行ってみてください。
プレエクササイズ①
脚を前後に開き、前足のつま先はまっすぐ前に向け、後ろ足は90度横に向ける。
「①後ろ足の足首をしっかり曲げる」→「②小指側を甲側にめくる」→「③股を地面に近づける」→「④肋骨を前足側にひねる」の順にセッティングし、10秒保持する。
2の状態を保ちながら、前足側に反動をつけて肋骨を10回ひねる。
※反対も同様に行う
プレエクササイズ②
横向きに寝て体を一直線にする。上側の脚を立てて膝の前に着く。
下側の腕を伸ばして上体を起こし、「①伸ばした脚の親指を反る」→「②立てた膝をしっかり広げる」→「③腰を前に押し出す」→「④伸ばした腕側に肋骨をひねる」の順にセッティングし、10秒保持する。
2の状態を保ちながら立てた膝を床に近づけたり開いたりを10回繰り返す。
※反対も同様に行う
プレエクササイズ③
一方の腕を内に捻りながら上に伸ばし、反対の手で手の甲をつかむ。
「①肩甲骨から内に捻る」→「②腕を後方にさげる」→「③腕を耳につける」→「④両肩を上げる」の順にセッティングし、10秒保持する。
2の状態を保ちながら、肩の上げ下げを10回行う。
※反対も同様に行う
プレエクササイズ④
一方の手で反対の頭を持ち、反対の手は体側に置く。
「①頭を持っている腕側に手を引いて斜め後ろに倒す」→「②体側に伸ばした腕を下に伸ばす」→「③体側に伸ばした腕を体に押し付ける」→「④倒した側と反対に顔を向ける」の順にセッティングし、10秒保持する。
2の状態を保ちながら、体側に伸ばした腕を内・外と交互に10回ひねる。
※反対も同様に行う
体の変化は感じ取れましたか?
リセットができたら判定テストへ進みましょう!