Page of Pentacles(ペンタクルのペイジ 正位置)
<カードの意味>
<正位置の意味>
「・・・〇〇先生はそれ以来無駄という無駄を排除したの。ご飯はもちろん生活水準を下げて夜20時には就寝、朝3時に起きて生徒達の命運を占うの」
うわー勧誘だ。何のとは言わないけど、初めて見たよ。おじいちゃん真剣に聞いてるし、こっちより新聞購読したほうがいいよ絶対。てか質素倹約を教わってるくせに、その話ロイヤルホストでしてるの?初手で設定が崩壊してる。都心ならともかく群馬のロイヤルホストでよくわからん団体の勧誘シーンを見るってシュールだ。目の前の先輩は私が勧誘話に気が向いてると思って財布チラ見してるし。この人との食事はこれでもう最後にしよう。誘われたの初めてだけど。
そんなことより勧誘話を聞いてるおじいちゃんのその視線が印象的だった。藁にも縋る思いでなく、新しい玩具を見つけた好奇心の詰まったあの眼は誰も止められない。
大人になると琴線に触れる物事と出会う機会が減る。
行動範囲が広まって新しい物に触れることはあっても、「ひとめぼれ」する回数はぐんと少なくなる。自由になる時間も選択肢も増えたのに。その原因は単純に人生経験と知識も比例して増えたからである。過去の苦い経験が勝り、好奇心の塊に手を伸ばしても一寸先で触れることに躊躇ってしまう。私も実際そうだ。
子供は先入観にとらわれず「なんだろう」だけでその界隈に裸足で踏み込む特権がある。
見て、聞いて、触って「すき」か「やっぱちがう」ってスパッと判断して次の「なんだろう」に飛んでいく。まるで花から花に飛ぶチョウだ。
しかし「やっぱちがう」も鵜呑みにしちゃいけない。数カ月後にまた見つけて「宝物ここにあったんだー!」って叫ぶから。
その純粋な心が研磨されて魂に変化したのがコミケ戦士だ。あの熱量はすごいよ。売り手も買い手も365日のたった3日の為に稼いだり、睡眠時間削ったりしている。それも毎年。ストイック超えて通過儀礼だよね。彼らを笑い者にしちゃいけない。
珍しく自画自賛しますが、私も人生どの部分を切り取っても本と音楽とサブカルは必ずセットでついていたなと書きながら思ったんですね。
アブノーマルなものを好む傾向だったから周囲から眉を顰められたけど。
パーソナルスペースは全力で守り、籠城して熟成させた結果が、エスパータイプの魔女です。
うーん素晴らしい。
これを読んでるあなたがずっと護ってきたものはなんですか?
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