SWORDSⅥ(ソードの6)


〈意味〉

渡し守が乗客を乗せて遠くの岸まで運んでいます。悪い状況から抜け出しより良い環境へ移ることを表しています。まだ目的地へは着いていないので問題は解決していませんが転換期です。

〈逆位置の意味〉

告白 宣伝 愛のプロポーズ 難しい移行 変化への抵抗 再び混乱状態に陥る 移動しない 困難な状況から抜け出せない 逆戻り 流れに逆らう 動かない 向上しようとしない 停滞 考えを変えない 方向転換の必要性 撤退を余儀なくされる事態 計画の変更 行き詰まり

ここ1ヶ月、私の生活の中心が文章、読書、絵、時々バイト(転職)活動で構成されてる。1ヶ月好きに生活できる!と楽しみに胸を膨らませていたが実際そこまで変わらない。昼間からお酒飲んだり昼夜逆転はしたけど、根が引きこもりだからか、誰もが想像される荒れ方はしなかった。
その分積んでた本や詩集を読んだりやりかけのゲームしたり平日の昼間から友人とカフェで駄弁った。詩や朗読のイベントに参加して新たな表現方法のヒントを見つけられたから結果オーライ。それと同時に老後もこんな風になるのかなと考えたり。

有名人やタレントのエッセイで「稽古とバイトに明け暮れていたから誰が結婚して子供生んだかもわからないし、地元にも全く帰らなくなった。世間で何が流行ってるなんて1ミリも知らない」と、外部との関わりを遮断したエピソードがよく書かれている。例で書いたもの全てではないが、どれか1つは登場する。それと常に腹を空かせている。

私自身ここまで切羽詰まってはいないが、視野が狭くなってる現象は起こった。外部との関わりがなくなった分他の事が疎かになった。
例えば実家や親戚周りの変化に配慮しなかったり、栄養分足りてなかったり(これは体質的なものと季節の変わり目の風物詩なので問題ない。本当は問題視したほうがいいんだけど)、自ら人間活動休止したから世の流れへの関心も3分の1まで落ちた。興味関心以外にも休止宣言からの手続きやらがいろいろありましてね、落ち着くまで時間がかかったのもある。

本人が大丈夫と思っても無自覚な部分で気力や体力が結構持ってかれたから散財じゃー遊ぶぞーってどころじゃない。
休止するって決めたのも衝動的だったから後始末はちゃんとしなきゃってのもあったけどさ。こういう時の私の反応は極端で「これはやった方がいいな」って思ったものはやるけど、一瞬でも違和感を察知したら周囲が引く勢いで拒絶する。自己防衛というか籠城。ゴリ押しで相手との関係ひん曲げて燃やす。燃やしても生焼けの状態で飽きちゃって放置するというとんでもない奴。この悪癖は幼き頃から染み付いたもので死ぬまで付き合うんだろうな。

良く言えば執着しない、悪く言えば辛辣。治したほうがいいんだろうけどこれも遺伝なのでしょうがない。何故家の男性陣は岩塩レベルのドライさなのか。これは父より叔父の性質に近い。書いてる内にそれが確信に変わった出来事を思い出したので書こう。

大学生時代、今年は親戚間で年末年始の集まりはどうするかと母から尋ねられた。この集まりは母方の親戚メインで開催されている。祖父母の家に我が家と従姉妹一家が集いご飯食べたり餅つきをしたりする。間に家族でいくつかやり取りがあり「これ(集まり)いつまでやるの?」といったニュアンスのことを私が言い母と軽い口論になった。
詳細は省くが私は従姉妹一家に苦手意識を持っている。幼い頃から大人になったら関係を遮断すると決意するくらい。それ以外にも、母方の一族はとにかく人付き合いをしっかりするタイプで親戚はもちろん近所との交流もこまめにする。田舎だからというものもあるが、でもマメな方だと思う。
私と母の間に漂う空気が濁り始めた頃、しびれを切らした父が「しょうがないだろ、俳里は俺と中居(伯母夫婦の名字。仮)と同じで関係ダラダラ続けるの嫌いなんだから」と言い放った。
父方家系は対象的で、親戚の集まりと言ったら年始とお盆の宴と法事のみ。という簡潔したものだ。それ以上もそれ以下もない。用があったら個人的に直接行動するというシンプルさ。正直こっちのが心地がいい。

ここまで来ると人間活動向いてないの、この環境のせいな気がしてきたぞ。石橋叩きすぎて粉砕してもなお、叩こうとする所とか。社会のみならず当時付き合ってた人にも本音や相談をしなさすぎて本当に好きなのか疑われたし。(学生だしどうせ別れるから話す必要がないと考えていた。思い返せば最低だな)
そんな面倒くさい性格の私がよく表現の世界に飛び込んだよ。こっちのが断然心地良い。なぜかと聞かれると、皆自分自身の表現を模索するのに夢中だから。丁度いい距離感で接してくれるから。
表層的な部分しか知らない分とんでもない成長や隠し玉を仕込んでくるから私も負けないよう書かなきゃいけない。面白いね。ずっとこれがいい。

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