SWORDS Ⅴ(ソードの5)
〈カードの意味〉
〈正位置の意味〉
争いが嫌い。だってそれも「人間関係」だから。
私は人と関わるのにもかなり体力を使う。
基礎体力が少ない上、回復も時間がかかる。なんともやっかいな器である。
今まで全く関わったことのない人間でも、一目惚れされたらこちらの音を認識するよりも先にとても歪んだ絆が結ばれてしまって、もがけばもがくほど一層束縛が激しくなる。
それは精神的なものか肉体も関与するのか。
すごいね、たった10年とちょっとしか生きていないのにあなたはそんな呪文も使えるの。それとも発音を間違えたの
そんなあなたに愛されたから
私は鉄壁の呪文しか唱えられなくなった
ねぇ楽しかった?って聞いてみてもあなたはさっさと新しい玩具をみつけてそっちに夢中になっているから私のことなんて忘れているでしょうね
歪んだあの子に愛された私は歪んだ愛し方しか知らなくていつの間にか魔法の靴が錆びていた
窓から見える世界の天気はいつ見ても淀んでいて
味気ないのに存在感だけ浮かんでいて
空を覆う灰に覚えがあって
気持ち悪いのに安心していた
もし運命というものが目の前に、はっきり認識できる状態で現れたとしたら、私は隠し持っていた銃を取り出してを引き金を引く
それが私の戀愛だから。
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