SWORDS Ⅲ(ソードの3)
〈意味〉
〈逆位置の意味〉
人間って悩んでなんぼな生物じゃないですか。
子供は子供の、学生は学生の、大人は大人の…呼吸と同じレベルで出るわ出るわ悩みが出るわ。
「自分はこれで悩んでいる!」って確信できるものは少なくても、潜在的なものや、やめたいと思ってるけどなんだかんだやめられない癖もカウントしたら人間の悩みなんて200種類どころじゃない気がする。
それが対人とか社会とか視野を広げたら……怖いねぇ。
みうらじゅんや大槻ケンヂみたいに開き直って「これが俺の哲学」なんて言い切れれば良いんだけど、そうもいかないのが現状。
前橋の詩界隈とご縁が結ばれ、イベントに参加すようになって1年経つ。
最近は大学生の参加も増えて賑やかになってきた。イベントで顔合わせるだけじゃなく、終わったらご飯行ったりおしゃべりしたり…とても楽しい。
あれ、私年下苦手だったよな?
苦手というより、1人っ子が故自分より年齢が下の人とどう接すればいいのか単純に分からなかったのだ。
それなのに何で心地がいいのか。結論を言うと社会に縛られている「わたし」じゃなくて、詩人の、創作者の「俳里」と会ってくれてるからだ。
向こうも学生として、一個人としての「わたし」じゃなくて創作を愛する「ワタシ」として振る舞えるからイベントに積極的に参加してくれているのだろう。
公共の場に疎外感を覚えたり、馴染めない人がいる中で、少しアングラなお店の扉を開いてみたら…少し世界が広がるかも。広くじゃなくて、深く。
人って空白が怖いからとりあえず悩んでる気がする。失われた20年もそうだけど職歴の空白期間とか注目されて聞かれる。
「原因は何?」って。
理由はその人について知りたいじゃなくて自分が当事者だったらっていう恐怖の裏返しな気がする。
私は空白あっていいだろーな側だけど、生きるためにゃ稼がなきゃだし、その上ビョーインも行ってるからそのために時間を捧げなきゃいけないんすよ。あーあー、めんどいね。
面倒くさいを通過しなきゃいけないから、無駄なことが愛おしくなる。