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♢2 希望、一条の光

希望の光って本当にあるのか?想像したのは、洞窟やトンネルに迷い込んでうろうろして、あれそうかな?って出口っぽいところから光が注ぐシーン。冒険譚やファンタジー映画によくある展開。

普通に生きてたら洞窟に閉じ込められることはないので、日常における希望の光について考えてみる。と言ってもピンとくるものが浮かばない。LEDライトみたいに半永久的に照らしてくれるものでもなさそうだし、常に見えてたら面白くない。
そうした物って突然やってくる。あてもなく道を歩いてたら人気のない路地からきれいな光が垂れていて、それにそーっと乗って歩いていった先にあったものが後に人生の岐路になったりならなかったり。でもそれなりに楽しい。
事前知識がない状態で来られて衝撃を受けて、恐る恐る手を伸ばして「しばらく一緒に居てみるか」を何年も続けてるようなものですよね。
離れてる時期があっても特に責められないし、何年があとに再燃しても「あ、久しぶり〜」って受け入れてくれる。傍若無人で能天気な光。

きっかけは何であれ、そうやって出会ったり拾ったりしたものを好きな形に加工してコラージュして「うふふ…よい…」って浸るのが幸せだったりするのよね。それは年ごとに1冊づつ増えるのかもしれないし、人生で1冊かもしれない。たまには配置を変えたり入れ替えたりして内容が更新されるのも興味深い。
それは音かもしれない。絵かもしれないし、言葉かもしれない。道端に転がってる石や捨てられた雑誌に挟まってた書きかけのラブレターかもしれない。そうして集めてきた光をどうするかは自分次第。道を照らすのも、作るのも、道標にするのも、手放すのも。宝石にするのも。


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