WANDS Ⅶ(ワンドの7)

岩山の上で、一本の棒を振りかざしている若い男性がいます。下から6本の棒が彼に向かって突き上がっています。6本が1本を攻撃していますが、彼は有利な立場にいて、成功のカードでもあります。なぜなら、彼は頂点に立っており、敵は彼に到達できないかもしれないからです。緊張感を持って物事に臨み、自分の立場を守る必要があることを示しています。困難に遭っても、それに立ち向かう勇気が必要です。

〈正位置の意味〉
挑戦的 自分の地位を守る 自分の立場を主張する 優位な立場にいる 一人勝ち 応援 摩擦 妨害 直面する困難や苦労 奮闘 守りの戦い 維持 抵抗 強い信念 自身 有利な立場からコントロールできる状態 勇気 勝利と成功

「今どきの若者」でいられなくなった齢になり絶妙な表情を浮かべるこの頃。
いつだったかX(旧Twitter)で『私達がちゃおを読んでた時に憧れていたのはギャルで、大人になったらギャルはいなくなった。代わりに生まれたのが量産系、地雷女子だ』みたいな投稿を見て、あぁそういう事かと納得した。

辛い時に手を差し伸べてくれた紙面の中の子は、あの日心の支えとしていた偶像は12時の鐘と一緒にいなくなってしまった。私達は何にすがれば良いんだろう?
みんなが恋い焦がれていた読者モデル達(インフルエンサー)は、アパレル・美容業界の経営者になり、母になり一線からひっそりと退いた。

久しぶりにテレビに映った姿はつけまつげもついてないし、肌も黒くないし、カラフルなエクステも狂気的な長爪もついてない。落ち着いたブラウンのボブヘアーに黒いワンピースにインナーはマスタードカラーのニット、アクセサリーはゴールドの細いリングが星座のように間隔を開けて付いているという、さっぱりした見た目になった。
「いやぁ、あの頃は若かったですねぇ……」と苦笑いを浮かべながら受け答えする姿は面に出せなかった「しがらみ」を解く呪文を唱えているかのようにも映る。きっとギャルが当時行きづらかった彼女を守ってくれたのだろう。

それが今の25歳〜35歳付近の「ゆとり世代」の憧れで(Z世代に含まれるのどこまでだろう)、そこから上…ひとまわり上、お母さん達の年代はバブル期のイケイケに踊るお姉さんに憧れて青春を過ごしていたはずなのにいざ社会に出たら「氷河期世代」だもんね。やってられないよ。その上に行くと、またその世代ならではの悩みやら時代的な憚りがあって……どこに生まれてもそれなりに苦労している。




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