第17話:「スポーツ」としての競馬
競馬は「ギャンブル、スポーツ、ゲームである」と学問の世界では言われている(長島 1988)。
(noteでは「あそび」、「ギャンブル」、「スポーツ」、「ゲーム」の詳しい歴史については略。概念が出来た順番は「あそび」、「ギャンブル」、「ゲーム」、「スポーツ」の順です。ジェントルマンの娯楽=「スポーツ」の時代もありましたが、日本の競馬では「ギャンブル」、「ゲーム」のイメージが先行し、「スポーツ」のイメージは後付けとなった。)
ゲーム「ウマ娘 プリティダービー」の特徴は「ギャンブル」としての競馬が全面に押し出されていない点にある。
これは今までのゲームと異なる。
と、いいたいところであるが(笑)、
実は「みどりのマキバオー」のゲームも同じような仕組み(仕様)となっていた。
私はゲームボーイとプレイステーションで「マキバオー」のゲームに接してきた。
現在も攻略本と共に所有している・・・笑
ゲームの「マキバオー」では漫画のシナリオが重視された。
ゲームボーイ(GB)は育成ゲーム(ギャンブル感覚はない)、プレステはシナリオ(おおよそ漫画のストーリーを追っていく、途中でトレーニング項目がある)ゲームであった。
ダービースタリオン、スターホース、ウイニングポスト、ダービーインパクト等と明らかに異なった。
その点で「ギャンブル抜き」競馬ゲームのルーツとしても「マキバオー」は偉大なのである。
いずれ「YouTube」上に動画をアップロードしようかなと考えている。
なお、この項目については「ギャンブルはいらない」でも語る予定である。
参考文献:
坂上康博・中房敏朗・石井昌幸・高嶋航編(2018)『スポーツの世界史』一色出版
長島信弘(1988)『競馬の人類学』岩波新書
本村凌二・モラスキー、M.S.(2017)『「穴場」の喪失』祥伝社
(2022.12.19)