第12話:美少女アスリートの商品価値
想像してごらん!競馬を知らない人がウマ娘のテレビCMを観ている姿を
想像してごらん!女の子が芝の上で走っている姿を
想像してごらん!「ウマ娘」というタイトル抜きの世界観を
単なる陸上競技やないかーい!笑
それも競馬場で走ってる・・・
アニメーションで女子陸上部の熱血物語(姿)を日々見せつけられている私たち
そこに馬のコスプレをしながら走っている人間との違いはあるのか。
少女A「兄ちゃん、これどんぎつねさんときつねダンスの馬バージョンや!」
その兄「節子、そないなこと言うたらあかん!「夢」が現実的になってしまう。」
節子「せやけどな、兄ちゃん!あれ可愛いけど大してコスプレと変わらんて。」
「(たぶん)えなこがやってみたら分かる。」
「それにな。」
「中の人(CV=キャラクターボイス、声優さん)たちがきちんとコスプレしてテレビ出演してるの節子も観たことあるわ!」
兄ちゃん「節子、夢という字はな。儚いと似てるんや!」
「人は「夢」を描くけど、その全てが必ずしも叶うとは限らん。だから兄ちゃんは「儚い」という言葉が生まれたのだと思う。」
節子「でもな。兄ちゃん。節子には完全に女子陸上部に見えるんよ!」
美少女アスリート
そう。
「ウマ娘」には間違いなく、このような側面がある。
伊達公子、浅尾美和、川澄奈穂美、潮田玲子、田中理恵、石川佳純・・・
また、女子バレーボール選手
この中には写真集を出したアスリートもいた。
なんとウマ娘たちは美少女アスリートでもあった。
これは男性向け商品として、
また女性向け商品として確かな価値がある。
男性は美女アスリートが好きだ。
一方、女性は健康的な女性に強く憧れる(惹かれる)。
それが有名なスポーツ選手ともなれば、
いずれも応援したいと考える。
こうした風潮は昔からあったが、近年ではより活発になった。
そのため深刻な問題も巻き起こったりしている。
女性の容姿に対する「眼差し」が必要以上に問われる現代社会。
(これは現在の女性声優業にも当てはまる事例である。)
彼女たちの中には、
最近になって現役時代に男性側から性的な目で見られる自分が嫌だったと告白する者も出てきた。
こうした女性アスリートの性被害は
裏を返せば
女性アスリートの姿、形に対する眼差しは世間一般よりもかなり差別的である、と言い表すことができる。
(その前提には女性アスリートに対する偏見もあった。女子スポーツ選手の容姿が悪いのは当たり前である。これはかつての声優業にも言えた。声さえ良ければ容姿は関係ない。)
良ければ崇め、悪ければけなす(SNSなどで)。
もう一度言う。
ウマ娘たちは美少女アスリートでもある。
それは現代日本社会の状況とシンクロしていたのだ。
(2022.12.15)
※少し編集中なり