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#011 下請け加工業が売っているのは部品なのか?

海外製造業ホームページ活用事例を紹介するマガジン011。昨日は「自社Webサイトに「オンライン工場見学」を追加するための無料ソース」を書いて力尽きてしまいました。本日は、非常にインスパイアされた金属加工のWebサイトです。

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本日は、金属加工 eba の事例です。

ebaのサイトを見て感じた強い信念は、下請け加工業が売っているのは部品じゃないということです。そうですよね。部品はアウトプットとして出てくるものですが、それを生み出している元は… 

「技術」というのは普通に思うところですが、ebaが売っているのは技術以外に、ブランドとカルチャーです。サイト全体のイメージはオレンジ色をアクセントとして洗練されたブランドイメージを表現し、文章は会社の姿勢や文化を感じる内容になっています。

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(https://eba.pl/en/about/より引用)

まずABOUT EBA(私たちについて)が、一番クリックされる上部ナビゲーションの一番左にあります。中には、さまざまな階層の人たちのメッセージが並んでいます。

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例えばこの方はebaに22年以上勤めている品質管理のヘッドで、「私にとって一番重要なのは品質です。もし何か欠陥があれば、最終製品をラインから送り出すことは致しません」と話されてます。しびれますなぁ。

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日本のサイトではあまり見かけることありませんが、海外のサイトでは、ユーザーと対話をしている感じのフランクなメッセージを良く見かけます。「私たちと仕事したい?こんなに息を飲むような環境を訪問しないのはなぜなの?」この写真は地元で撮影したものでしょうか。とても美しいです。

ebaのサイトのページ構成はシンプルです。グローバルナビゲーションのメインのメニューはABOUT EBA、OUR CAPABILITIES、OUR PROCESSの3つです。

次にOUR CAPABILITIES - 私たちができること を見ると

ここもまた人のメッセージから始まっています。OUR PROCESS - 私たちのプロセスでは、

アジャイルを大切にしている姿勢が書かれています。ページ最後にあるAgile manifesto アジャイルマニュフェストは、機敏であることを重要視する考えが、CEOの名で書かれています。

お問い合わせページもユニークです。スタッフの写真、名前と個別のメールアドレスまで掲載されています。

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(https://eba.pl/en/contact/より引用)

ここまで見ていくと、驚くことに…

加工された部品の写真、加工する機械の写真がほとんど出てきません!ebaの売り物はそういうものではないのです。これは、機密保持の観点から実績を出せない会社にとっては、ブランディングが非常に重要、ということですね。

考察

ブランディングを始めるとき、ロゴやカラーなど見た目の話になりがちですが、ebaのように「大切にしている価値観」から始めるのは、技術の会社にとって大事なことだなと思いました。デザイン面でもebaのサイトは参考になりますし、また後日徹底的に分析してみたいサイトの一つです。

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