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存在することと、価値観から距離を置くこと
今日は「歴史思考」という本の読書会に参加してきました。
気づいたことはたくさんあるのですが、2点印象に残った文章について書いていきます。
①存在すること
歴史にとってはある人が「存在すること」が決定的な意味を持つということです。行為、つまり「やったこと」よりも「いること」が大事なんです。これがどういう意味かというのは、この本を読み終えるころには理解してもらえるはずです。
という一節が書かれていて、著書に出てくる様々な偉人の経験を聞いていく中で、その偉人が何を成し遂げたか、というよりも、その人がいてくれたことによって変わったものがある、という感覚をなんとなく感じました。
詳しい内容は著書を読んでいくとわかるのですが、もし自分が非凡な人間だと思っていたとしても、自分の人生の中での行動が何かに影響を与えるかもしれない、という希望的観測にかけて行動することは、それだけで価値があることなのかもしれません。
そう考えると、日々の行動によりやる気が出てくると感じました。
例えば、こうして読書の感想を書くこと、それを読んでくれた人が何かを感じるかもしれません。それだけでも自分がいた価値はあると思います。
自分にできることなんてたかがしれている、と他人と比較してしまいがちですが、自分がいたことによって変わったことは少なからずあるのかもしれません。
②特定の価値観から距離を置くこと
大切なのは、その価値観が唯一絶対だと思いこまず、ほかの価値観も認めておくこと。そのほうが、現代では生きるのが楽になるはずです。場合によっては複数の価値観を持ってもいいでしょう。
(以下略)そして、そのような生き方を助けてくれるのが教養です。僕がこの本を書いた理由はここにあります。歴史は、あなたの人生を楽にしてくれる知恵の宝庫なのです。
著書に出てくる文章で、私自身、社会福祉士、という価値観に縛られていた部分があって、専門職や仕事という価値観から離れて、自分は何をしたい人物なのか、何に興味がある人物なのか、といったところを考えるときには、著書に書かれているように教養が必要になってくるのかもしれません。
仕事の価値観を深めていくと、仕事の教養が中心になってしまいがちですが、そこから離れて別の価値観をもってみる。
たとえば、今の僕なら、社会福祉士という仕事の価値観に加えて、少林寺拳法を楽しんでいる自分、読書を楽しんでいる自分、ウクレレの演奏を通して誰かと音楽を共有して楽しんでいる自分、登山やキャンプを通して友人と楽しんでいる自分といった価値観があります。
それらを通して、過去の自分に教えてあげたい、というミッションを遂行していることになるのですが、目的はひとりぽっちをつくらないこと
仕事を通して誰かの役に立つ自分も、プライベートの時間を通して楽しむ自分も、目的としてはひとりぽっちをつくらない自分のビジョンをつくるところにある。
そう考えると、歴史や教養を身に付けること、一つの価値観に縛られないことって大事なんだと感じました。
面白い本に出合えたことに感謝です!