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#少子化

【読書感想文】韓国発『主婦である私がマルクスの「資本論」を読んだら』の最終章でクソ泣いた

少し前、日本の首相が「経済!経済!経済!」と連呼していた。 いわく「経済は一丁目一番地」だそうだ。   でも、ほとんどの国民はもう気づいている。 彼らのいう「経済」がひどく狭い意味であることを。   例えば、私の母が介護施設で利用者を楽しませるために自宅で寝る間を惜しんでレクリエーションのアイディアを練るプロセスは、彼らの考える経済に含まれていない。   家族を看病したり、吐しゃ物や排泄物を掃除したりして、感情をフル稼働する労力は経済にきっと含まれていない。   少子高齢化

「異次元の少子化」が止まらない理由を児童文学から読み解く

「少子化は国家の危機」と言いっぱなしにする人がいる。「次元の異なる対策が必要」という人もいる。   テレビをつければ、政治家の先生方による、異次元の議論が目に入ってくる。「この愚か者めが」(注:子育ての政策を巡り自民党の議員が過去に飛ばしたヤジ)なんて口汚い言葉は使わないが、「ミヒャエル・エンデの『モモ』読め。2時間で読めるから」くらいは、言いたくなる。   少子化は先進国の共通の現象だが、何が少子化を加速させているのか、SFの世界がボンヤリと示してくれているからだ。  

【読書感想文】「日本消滅」がトレンドワードになる時代の名著『世界少子化考 子供が増えれば幸せなのか』(毎日新聞出版)

 「放っておいても子は育つ」   そう言う人は、おそらく子育てをしていない。   手塩にかけ、金をかけ、そのための金を稼いで、手間と愛をかけられないなら外で稼いだ金より安い金で外部に委託して、やっと子が育つ社会を生きている。   現代社会では、子どもを「ちゃんとした大人」に育てるためのコストと労力が増大し、親の肩に重くのしかかる。   子どもの笑顔を見る瞬間はきっととびきり幸せだろうけど、結婚にも育児にも年をとるにもコストがかかるし、教育資金のほかに老後の資金が2000万円だ