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アジア圏のラブコメディ

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アジア圏のラブコメディについての記事をまとめました。
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#育児

中国ドラマの「産後クライシス」で現実が追いかけてきた

海外ドラマを見ていると、日本とちょっと似ていて、ちょっと違う「リアル」を疑似体験することがある。   今回は、中国の最新ドラマの『生活在别处的我』(英題: What If)を紹介する。 1話の時点では、女性主人公には、愛し愛されている恋人がいる。  恋人と2人で上海に転居してキャリアップを目指そうとするのだが、彼の父親が入院。そこから物語が2つに「分岐」していく。 1つの岐路を境に、2つのドラマが交互に表れる、ちょっと変わった構成のドラマだ。(日本の『ifもしも』みたい

アジア圏のラブコメで「息子の恋愛を応援する姑」 が増加し始めた理由

かつて、アジア圏でのラブコメでは「姑」の存在は「厄介」の象徴だった。 育ちのよい男性が一般庶民に恋をしたものの、姑が大反対……という場面になじみのある方は多いかもしれない。 ■なぜ「姑」はラブコメの厄介者になりやすい? 一昔前は、父と母の役割分担が明確に分かれていた。 ドラマの中でも、男性主人公の母親が家事・育児の責任を負ってきたケースが圧倒的に多い。家政婦や乳母を雇える家庭でも、母親が強い権限と深い愛をもって子の人生を「よりよいもの」にしようと務めている様子がうかがえ